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我家有一隻河東獅(河東獅吼)

古天樂(ルイス・クー)と張柏芝(セシリア・チャン)のコンビによる古装片のラブ・コメディです。これを見るきっかけになったのがセシリア・チャンのプロモーション・ビデオで、『我家有一隻河東獅』の主題歌である「情人不會忘記」です。よくありがちですが映画のダイジェストの映像が歌のバックに流れていて、山場の宮城での慟哭のシーンに圧倒されて、「見てみたい!」と思いました。



宋の時代、セシリア・チャン扮する月娥は器量良しですがジャジャ馬な上に怪力の持ち主で、なかなか良縁に恵まれません。ある日、乱闘の最中にルイス・クーの演じる季常と出会って一目ぼれ。ほどなく結婚しますが、季常は焼餅やきの妻の尻に敷かれて遊びに行っては怒られる始末。ある日、月娥が不在の時に公主に見初められた季常は浮気をしてしまいます。皇帝は季常と公主を結婚させようとして、捕らえた月娥を宮城に引き連れて・・・・・・。

「河東獅吼」という中国の成語を原典にストーリーを膨らませた作品のようです。妻を恐れる陳季常を見た蘇軾が詠んだ歌からできた言葉らしいですね。

ラブ・コメディとしては私が言葉を知らないせいもあるんでしょうが、他愛もなくクスクス笑う程度のものですが楽しく面白い作品です。少しだけワイヤーつかったアクションもあり、また洗濯板でのサーフィンのシ-ンもあります。NGシーンでは陶器の皿でDJのスクラッチをしているシーンもあったようです。

コメディ部分で、しいたげたりしいたげられたりしているようで(笑)夫婦に通じている愛をさりげなく描いているので、宮城での一転シリアスなシ-ンに深みがあります。セシリアの慟哭のシーンで思わずもらい泣きしてしまいました。

劇中でルイス・クーがオッフェンバックの『天国と地獄 序曲』に歌詞をつけたものを歌っていますが、『カルメン』の「ハバネラ」といい、向こうの教科書に載ってたりするんでしょうかね?日本で言えばドボルザークの交響曲第9番第2楽章に「遠き山に日は落ちて~」って歌詞をつけてるみたいなものでしょうか?

残念ながらまだ日本語版が出ていないので、英語字幕と漢字で意味を推し量る中国語字幕で見ました。大筋は間違ってないんだろうけど、細かいギャグとかは全然分かりませんですわ。『蜀山傳(THE LEGEND OF ZU)』が『天上の剣』としてDVDで出たぐらいですから、ぜひともこれも出してほしいなあ。

【我家有一隻河東獅(河東獅吼)(The lion roars) 2002年 香港】
by santapapa | 2004-10-18 22:52 | 香港(中国・台湾)映画
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