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【ダニー・エルフマン】

近年の映画音楽での多作家のひとりがダニー・エルフマン(Danny Eifman)。特にティム・バートン監督とのコンビは、つとに知られています。



1953年5月29日、テキサス州アマリロに生まれたダニー・エルフマンは、十代の頃をカリフォルニアのロス・アンジェルス郊外で過ごしました。17歳の時にパリにいる兄リチャードのアバンギャルド音楽劇団、レ・グランデ・マジック・サーカスに参加。その後1年ほど西アフリカを旅してロス・アンジェルスに帰る途中に、兄のリチャードのステージ・パフォーマンス集団、ザ・ミスティック・ナイツ・オブ・ジ・オインゴ・ボインゴに参加することになり、そこでトロンボーンやギターを弾くようになったダニー・エルフマンは作曲も手がけるようになります。そのグループが8年後にバンドとしてオインゴ・ボインゴとなり、ダニー・エルフマンのプロとしてのキャリアがスタートしました。映画音楽に関るようになったのは、兄リチャードが監督として、ザ・ミスティック・ナイツ・オブ・ジ・オインゴ・ボインゴのパフォーマンスを映画にしようと思って作った1980年の『フォービデン・ゾーン』がきっかけ。1984年のトム・ハンクス主演の『独身SaYoNaRa!バチェラー・パーティ』を挟んで1985年に『ピーウィーの大冒険』で映画監督初体験のティム・バートン監督と出会い、次第に大作も手がけるようになっていきます。


主な作品は以下の通り(allcinema online)。
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=5708


やはりインパクトが強かったのが人形アニメーション・ミュージカルである『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』。映画自体も印象の強いものでしたが、ミュージカルとして音楽もなかなか印象に残る曲が多く素敵な映画です。主人公ジャックの歌はダニー・エルフマン自身だそうですね。

『バットマン』『バットマン・リターンズ』、映画自体のもダークな世界観と共に記憶に残ります。特に『バットマン・リターンズ』での情感溢れるスコアは気に入いっていました。

『ミッドナイト・ラン』はダニー・エルフマンとしては初期のスコアで、強力な個性は打出していませんが、非常にアメリカアメリカしたロード・ムービー風の音楽がとてもマッチしていました。

これからもまだまだ期待のできる映画音楽家のひとりです。
by santapapa | 2006-06-19 21:04 | 映画音楽
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