ジョイフル・ノイズ

ジョイフル・ノイズ

東京では3月にレイト・ショーで上映されていたのですが、満を持してDVDのリリースを待っていた作品。あのジャズ界きっての異端児サン・ラーの貴重な映像が収められた『ジョイフル・ノイズ』です。見た目はハナ肇ですが、自称・土星から来た音楽家サン・ラーがふんだんに見れるとあれば、これはもうファンには垂涎もの。



なにせ私自身もサン・ラーの映像となると、1988年にライブ・アンダー・ザ・スカイでサン・ラ&アーケストラでの最初で最後の来日ライブ(新宿ピットインでも演奏したらしいですけど)をした時にテレビ放送した1曲のみ。見に行けなかったことをとても後悔しました。その後、1993年5月30日に「宇宙に帰って」しまったのがつくづく残念です。『moog』『マザーシップ・コネクション:ラスト・エンジェル・オブ・ヒストリー』にも出ているという噂があって見たのですが、どちらも出たのがほんの一瞬だけ(苦笑)。不遇の扱いです(笑)。

この映画は1980年にボブ・マッジ監督によって撮られ、USAで上映されたドキュメンタリー映画で、サン・ラーとメンバーのインタビュー、そしてライブの模様が収められています。よくぞリリースしてくれたと思う貴重な映像で、ケレン味たっぷりの当時のサン・ラ&アーケストラの演奏も見ることができます。ブルース進行でガシガシしたピアノを弾くサン・ラーの姿や、オルガン、シンセサイザー(クールマーのシンセサイザーというところがまた渋い(笑))を弾くサン・ラーの姿も収録。オルガンをガシガシ弾いてると思ったら、そうは聴こえなかったのですがテーマに戻ったら「'Round Midnight」だったり(笑)。ともかく、サウンドはむちゃくちゃかっこいいです(こういうフリー・ジャズ系が好きな人にはという注釈つきです)。

インタビューも一歩間違えば、いや、多分間違えなくても、危ない宗教の人と思われそうな発言ばかりですが、こちらもケレン味たっぷりの発言が聴けます。ただ、映画のタイトルの由来にかかわる発言ですが、近所から苦情があって警察がやって来て「音楽は困る」と言われた時に、「音楽ではなく喜びの音(ジョイフル・ノイズ)」だと反論した、って(苦笑)。小学生の言い訳じゃないんですけど(笑)。

これを機会にサン・ラーを知ったり気に入ったりしてくれる人が、少しでもいると嬉しいなとは思います。ポピュラリティに乏しいかもしれませんけど(笑)。


【ジョイフル・ノイズ(SUN LA/A JOYFUL NOISE) 1980年 USA】
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by santapapa | 2006-04-09 21:51 | 音楽ドキュメンタリー
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