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マジンガーZ対デビルマン

マジンガー the MOVIE

巨大ロボット・アニメーションとして一世を風靡した『マジンガーZ』、近年忘れたいことがあったものの当時はテレビマンガとして人気のあった『デビルマン』。その2者が『マジンガーZ対デビルマン』という形で相見えるのですからいやがおうにも気分は盛り上がります。でも両者は対戦しません(爆笑)。



いつものように機械獣を使い光子力研究所を襲うドクター・ヘル(富田耕生)とあしゅら男爵(柴田秀勝・北浜晴子)ですが、兜甲児(石丸博也)の搭乗するマジンガーZと弓さやか(松島みのり)の搭乗するアフロダイAの前に敗れ去ります。ところがその時深い谷底からデーモン族が姿を現わして町に飛び去り、ビルを次々に破壊すると思えばすぐさまヒマラヤ山脈にに飛び去っていきました。それを見ていた不動明(田中亮一)はデビルマンに変身するとデーモンの後をつけます。これに目をつけたドクター・ヘルは、デーモン一族とマジンガーZを対決させようと企んで魔将軍ザンニン(富田耕生)以下を操ろることに成功します。この一連の経緯を影で見ていたデビルマンは日本に戻ると兜甲児にデーモン一族の出現と、彼らと戦うにはマジンガーZは空が飛べないという弱点を指摘します。ちょうどその頃、光子力研究所の弓教授(八奈見乗児)は、マジンガーZが空を飛べるようにジェットスクランダーというオプション装置を開発中でした。ところが光子力研究所に忍び込んだデーモン達がジェットスクランダーを破壊してしまいます・・・・・・。

当時テレビマンガ(今で言うアニメーションのことですな)で人気があった永井豪&ダイナミック・プロの2作品をクロスオーバーさせた、映画ならではの作品です。世界観が違っていても作者が同じだったら強引に一緒にしちゃうというのがミソで(笑)、リア王とシャイロックが言い争ったり、三四郎と坊ちゃんが喧嘩始めたり、楊過と令狐冲が剣を交わしたり(あ、これはぜひ見たいかも(笑))するみたいなもんですな。

でもって冒頭にも書きましたが、「対」と書いてるのですがお互い同志は戦いません(笑)。共闘して敵を倒すことになります。なんだか、『阪神対西武』と書いているのに、クリーンナップがバース、掛布、スティーブで松沼博が先発して福間が抑えやっているチームが、阪急と大洋を相手に戦っているようなイメージでしょうか?・・・・・・って却って判らん例えですな(苦笑)。

この手のテレビマンガのシリーズの映画の場合、設定やキャラクターの説明は無くてすみますから、ともかく話が早く進みます。43分の間に5~6回ぐらい戦うシーンがありますからその密度の濃さはテレビ番組の比じゃないです。それに加えて放映中だった『マジンガーZ』が初めて空を飛ぶというイベントをこの映画で設定したということだそうで。

ちょっと前に永井豪版の『マジンガーZ』をパラパラと読み返しましたが、割と面白かったです。初めて兜甲児がマジンガーZを動かして力を得た瞬間の描写とかゾクッとしますし、弟のシローとローレライとのお話とかベタですがきゅんときました。機械獣の名前がガラダK7とかダブラスM2とか、ローランドSH09とかヤマハDX7とか(最後の2つは違いますが)、いう名前だったのもポイントが高かったですな。

ちなみに映画ではフランチャイズのマジンガーZ中心に描かれていて、デビルマン勢がちとかわいそうです(笑)。


【マジンガーZ対デビルマン 1973年 日本】
by santapapa | 2006-01-05 23:57 | 邦画
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