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Star Wreck : In the Pirkinning

Star Wreck : In the Pirkinning

1966年から1969年にかけてUSAで放送された特撮SF番組の『Star Trek』(邦題:『宇宙大作戦』)が絶大な人気を誇り、多くのファンを生んだことを知っている人は多いと思います。1979年に巨匠ロバート・ワイズ監督に『スター・トレック』として映画化されたのを皮切りに次々に続編が作られて、テレビ・シリーズも復活しました。番組の効果音だけがCD化されているのも、この『Star Trek』以外では考えられないことです。映画『ギャラクシー・クエスト』で、この一連のシリーズをファンの生態も含めてパロディとオマージュをやっているのは有名な話です。

その「トレッキー」と呼ばれる熱心なファンはいろんな形で『Star Trek』に熱烈な愛を捧げています。同人誌を作ったり、コスチューム・プレイをしたり、模型を作ったり。中には自分なりの映画を作る人もいるでしょう。

『Star Wreck : In the Pirkinning』(邦題:『スター・レック:はじめにパークありき』)は、フィンランドに住むそんなスター・トレック・ファンとバビロン5(こちらもファンの多いテレビSFシリーズ)・ファンが仲間内で7年の歳月をかけてコツコツと作り上げた自主制作パロディ映画です。インターネット公開されるやいなや、スター・トレック・ファンを始めとして好きな連中の中ではこのウワサで持ちきり。「allcinema onlone」では「フィンランド映画としては最も多くの人に観られた作品となったことが明らかとなった」とまで紹介されています。

私も見ましたが、もうびっくり。これはすごいです(笑)。



論より証拠。興味のある方は見てみてください。私は『宇宙大作戦』と映画『スター・トレック』を知っている程度で、トレッキーではないのですが、私には充分楽しめました。

全編1時間43分の、商業映画の通常の尺に等しい自主制作としては大作なので、ダウンロードにはかなり時間がかかるので注意してください。


『Star Wreck : In the Pirkinning』公式サイト

左の「THE TRAILER」で予告編が、上の「DOWNEOAD」でダウンロードできるページに飛びます。aviファイルですがXviD codecになっています。

「フィンランドの言葉なんてわからないよ~!」って人には英語版も公式サイトには用意されてますが、日本の熱心なファンによって作られた日本語字幕で読む方法も紹介されています。作品もブラボー総立ちものですが、この字幕のお仕事にも拍手です。


Pres' Web Site

このサイトで「スター レック日本語字幕バージョン2.0」をダウンロードして、右下の「やり方の説明」(win、Mac)を読んで、日本語字幕でたっぷりと鑑賞しました。


ちなみにこの映画、フィンランド側の許可を得て12月24日にJR京都駅前のキャンパスプラザ京都の講義室でスクリーン上映もするそうです。→「2005年スタトレ・クリスマス・スペシャル in 京都」


この映画の特殊撮影部分だけとってみると、以前tonbori-drさまの「web-tonbori堂ブログ」「大怪獣襲来す!」で紹介されていた『惑星大怪獣ネガドン』や、アニメーションの『ほしのこえ』や、『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』のプロトタイプが自宅で制作されていたことを思い起こせば、シーケンサーとシンセサイザーやデジタル・レコーダーの発展によって自宅でプリ・プロダクションまで作れるようになった世界が映像にまで及んできたように感じます。

ともあれ、論より証拠。興味のある方は見てみてください。
by santapapa | 2005-11-28 01:05 | 映画雑記
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