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【エルマー・バーンスタイン】

映画音楽の巨匠たちには多作家が多いのですが、昨年お亡くなりになったエルマー・バーンスタイン(Elmer Bernstein)もその一人と言えるでしょう。



1922年4月4日、ニューヨークのブルックリン生まれ。ジュリアード音楽院で作曲を学び、現代音楽の作曲家で映画音楽もこなしたアーロン・コープランドに手ほどきを受けています。第二次世界大戦の最中には空軍放送局に勤めた後、ハリウッドでテレビの劇音楽や映画音楽の作曲を始めます。その作品は数多く、また多方面に渡ってハリウッドの映画音楽を支えてきました。昨年(2004年)8月20日に82歳の生涯を閉じました。

主な作品は以下の通り(allcinema online)。
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=871

エルマー・バーンスタインも駆け出しの頃は、『ロボット・モンスター』や『月のキャットウーマン』と言った、トホホ系映画好きには非常に香ばしい映画の音楽を担当させられた時期もあったのですが、なんと言っても出世作といえるのは超大作『十戒』の音楽をおいて他にはないでしょう。映像自体も当時のもてるものを駆使した超大作でしたが、音楽もそれに負けないだけのフル・スコアによる大スペクタクルな音楽に仕上がっています。

『大脱走』も耳に残る有名なマーチによるテーマ曲を始めとして、印象の強いサウンド・トラックです。マーチによるテーマ曲はよく単独でも演奏されることが多く、聴く機会も多いと思います。

また、エルマー・バーンスタインの名を不動にしたのが『荒野の七人』を始めとするシリーズですね。アカデミーの劇・喜劇映画音楽賞にノミネートされたものの受賞にまではいたりませんでしたが、メキシカン・タッチの乾いた緊張感のあるかっこいい曲が目白押しでした。その延長上にコメディの『サボテン・ブラザーズ』がありますが、こちらも手馴れたものでぽったりはまって気持ちのいい音楽です。
by santapapa | 2005-11-13 21:41 | 映画音楽
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