永遠のモータウン

永遠のモータウン

LM系の世界で裏方的存在であるスタジオ・ミュージシャンにスポットが当たるようになってきたのは、1970年代後半のことではないでしょうか。フュージョンの台頭とスタジオ・ミュージシャンによるバンドの結成など、バンド編成でなくても次第にボーカル以外の部分も一般的な興味がもたれるようになってきて、アルバムにも普通にクレジットされるようになってきたのは嬉しい動きでした。



USAはミシガン州デトロイトで生まれたミュージック・レーベルであるモータウンは、1960年代から数多くの名曲を世界に送り出していました。スティービー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、フォー・トップス、テンプテーション等々。彼らの歌声をバックで支えるサウンドを作り出していたのがファンク・ブラザーズ。そのファンク・ブラザーズの歴史を辿りながら生の声を集め、現代に再結成したファンク・ブラザーズによるステージを映し出します。

モータウン・サウンドとまで呼ばれるようになった音を支えたファンク・ブラザーズを追った音楽ドキュメンタリーです。あのサウンドが好きな人間にとってはとてもうれしい映画。年をとったメンバーが目を輝かせながら、語り演奏する姿はとても心にぐっときます。本当に本当に本当に本当に、この人たちは音楽が好きなんだなあって思いますよ。今なお、かっこいいじいさんたちです。自分も音楽演奏をする者の端くれですが、身体が許す限りいくつのじいさんになっても音楽はやめられないだろうし、やっていきたいと常々思ってます。一緒にやっていける信頼できる仲間もいることですし、きっと何十年経っても「バカ」やっているでしょう。やっていたいです。

また、再結成版ファンク・ブラザーズの演奏が随所にさしはさまっていますが、改めてモータウンは名曲をいくつも送り出しているんだなあと再認識しましたよ。気持ちいいメロディ、身体が動くグルーブが嬉しいです。最後の近くでチャカ・カーンが歌う「What's going on」は、私でさえも昔から今まで演奏する機会の多い名曲ですが、そのすばらしい歌詞も含めて泣きそうになるぐらい大きく心が震えました。

惜しむべくは、多くの音楽ドキュメンタリーと同様、音楽がブツ切れになっているところが多い部分ですね。やはり音楽はイントロからエンディングまでで1曲=1つの作品ですから、じっくり聴かせてほしいものです。こういうドキュメンタリーやCMなどで私がとてもきらいな部分はそういうところです。ここで、「音楽(ライブ)映画」じゃなくて「ドキュメンタリー映画」というカテゴリーに入れているのはそういう理由です。

それでもこういう映画は大歓迎ですね。もっとこういう部分にスポットを当てた映画が出てきてほしいものです。



【永遠のモータウン(STANDING IN THE SHADOWS OF MOTOWN) 2002年 USA】
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by santapapa | 2005-10-30 23:48 | 音楽ドキュメンタリー
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