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ダーク・エンジェル

ダーク・エンジェル

ジェームズ・キャメロンが企画・脚本・製作総指揮を担当し、ジェシカ・アルバが主演した近未来SFのTVシリーズです。



舞台はまず近未来の2009年、USAのワイオミング州にある軍の機密であるDNA研究所からある真冬の夜中に12人の少年少女たちが脱走します。彼らは戦闘マシンとして肉体的に特殊能力を持つように開発されたジェネティックス(遺伝子操作人間)のX5と呼ばれる世代の少年少女たちでした。軍に追われる中で少年少女たちは散り散りになり、ある者はつかまりある者はかろうじて逃げのびます。10年後、電磁テロを受けて半ば廃墟のように荒廃したシアトルで、19歳になった脱走者のひとりであるマックス・ゲバラ(ジェシカ・アルバ)は政府と軍が密かに探し続ける網の目をくぐりながら、荒れ果てた安アパートに友人と同居して、自転車便のメッセンジャーで生計を立てていました。しかしそれは表向きの姿で、夜はその特異な能力を生かして泥棒を働きながら、かつての仲間を探していたのです。そんな時、大富豪の家と睨んだローガン(マイケル・ウェザリー)の部屋に忍び込んだのをきっかけにマックスの運命は大きく変わっていきます・・・・・・。

アメリカン・コミックスでいえば私の好きな『GEN13』に似た感じの設定で、それだけですでに非常に心昂ぶる物語でした。主人公の名前がまた、マックス・ゲバラというのはジェームズ・キャメロンもよくつけたものです。このシリーズでのジェシカ・アルバはとにかくかっこいいの一言でした。また周りのキャラクターも魅力的で、ジェネティックスを追い詰める軍の責任者であるライデッカーに『ディア・ハンター』などに出演しているジョン・サヴェージが扮して、悪役ながらも渋くて懐の深い役を好演していました。『X-メン』と同様、マイノリティに向けられる目もテーマのひとつになっていました。

視聴率が思ったほど取れなかったからか、セカンド・シーズンまでで打ち切りになり、未完のまま終わってしまったのが残念しごくです。特にセカンド・シーズンはSF色が強くなって、テレビ・シリーズではありがちな次シーズンに向けて、いざ決戦というところでの打ち切りですからねえ。まだまだ、キャラクターや設定を活用していない部分も多くありますし。ちょっと恋愛描写はゆるゆるの日和見ラブ・コメディっぽくって、テンポがあってないような気がしましたけど(苦笑)。

好きなエピソードはたくさんありますが、ファースト・シーズン最後の衝撃的な第20話「ジェネティック」、第21話「ジェネティックII」、謎の男が魅力的な第18話「ホバドロン」、友情のために戦う第12話「インプラント」、アレックとマックスのボクシング対決が見れる第36話「ロスト」あたりが印象的でした。

ちなみにこの作品は日本の地上波でも放送されたそうですが、順番は入れ替えるは、編集はズタズタだは、売らんかなとB'zだかの曲をつけるはと、かなりひどいありさまだったようですね。


【ダーク・エンジェル(DARK ANGEL) 2000~2001年 USA】
by santapapa | 2005-09-19 23:55 | 海外テレビドラマ
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