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ザ・ラットルズ

THE RUTTLES: ALL YOU NEED IS CASH

ロック史上、数多くのバンドが現れましたが、その中でも1960年代に活躍したこのラットルズの影響の大きさが計り知れないことは、誰もが認めるんではないでしょうか。映画ではミック・ジャガーやポール・サイモン等のインタビューを交えてラットルズの音楽の魅力に迫っています。



ご存知のようにイギリスのバンドであるザ・ラットルズは1961年にレギー・マウントバッテンによって見出されたロン・ナスティ、ダーク・マックィックリー、スティッグ・オハラ、バリー・ウォムことバーリントン・ウォンブルによる4人組のバンドです。やがて彼らは熱狂的な人気で音楽シーンを変えて伝説となりました。「Hold My Hand」や「OUCH!」などの名曲が好きな人もいるでしょう。

ということで、1978年にイギリスBBCとアメリカNBCの共同制作で作られたテレビ・ムービー『ザ・ラットルズ』、英題『THE RUTTLES: ALL YOU NEED IS CASH』はあるとても有名なバンド(笑)のパロディ・バンドによるザ・ラットルズの栄光の足跡をたどる映画です。監督はモンティ・パイソンの一味であるエリック・アイドルで、彼はポールを意識したダーク・マックィックリー役としても出演しています。ジョン風のロン・ナスティは『ホーリー・グレイル』やこの映画の音楽も担当しているニール・イネス、ジョージ担当のスティッグ・オハラはかつてビーチ・ボーイズのバックバンドをやっていたリッキー・ファター、リンゴ役のバリー・ウォムはパトゥーのドラムのジョン・ハルシーという腕に覚えがある配役。そもそも『モンティ・パイソン』終了後BBCでやっていた番組のコーナーで出ていたパロディ・バンドであったザ・ラットルズなんですが、人気が出てこのようなものが作られるまでになったそうで。

ゲスト陣がまた豪華です。ミック・ジャガーにポール・サイモン、ジョージ・ハリソン、ダン・エイクロイド、ジョン・ベルーシらがあたかもラットルズが実在したかのように、真顔でウソ八百を並べ立ててます(爆笑)。エリザベス女王(もちろんニセモノ)も出演していました(笑)。あくび、こいてましたけど(笑)。

映画の中で流れるラットルズの「ヒット曲」もパロディ度が高くかつ、完成度が非常に高い名曲揃いでかなり笑えます。しかも、生演奏あり、プロモーション・ビデオありで、元ネタを知ってれば爆笑できますし、知ってなくてもかなり笑える代物です。根底にしっかり愛を感じるし。やはりこの連中、侮りがたし。

この映画の未使用フィルムなどを使って新たにデビッド・ボウイやトム・ハンクス、ジェームズ・テイラー、キャリー・フィッシャーなどが出演している『The Rutles 2 - Can't Buy Me Lunch』というものも作られているらしいのですが、残念ながら未だ日本では発売されていません。見たいのになあ。 

ちなみに英語ですが、ラットルズの公式サイトはこちら。
「The Rutles:Tragical History Tour」


そういえば昔、トッド・ラングレン&ユートピアもパロディで1枚アルバム作ってましたね。プロモーション・ビデオで大笑いした記憶があります。


【ザ・ラットルズ(THE RUTTLES: ALL YOU NEED IS CASH) 1978年 UK】
by santapapa | 2005-06-10 00:56 | 洋画一般
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