角刈りで学生服のリー・リンチェイ(ジェット・リー)が好きな人、中山忍の袴姿(叔父さんとして倉田保昭がもれなくついてきます)が好きな人、この指、止~まれ。
1920年頃、軍靴の足音が大きくなってきた頃のお話。日本に留学しに来ているチャン・ジャン(李連杰/リー・リンチェイ)は同級生の山田光子(中山忍)と恋仲になっていましたが、光子の叔父ので黒龍会の指導者である船越先生(倉田保昭)から師匠である上海の精武門のホン館長が亡くなったことを知らされます。急いで上海に戻ったチャンは館長の位牌に手を合わせると、館長を倒したという租界の有力者でもある虹口道場に殴り込みをかけます。門下生を次々になぎ倒してホン館長を倒した虹口道場の芥川館長(樓学賢/ジャクソン・ルー)と一騎討ちの対決に。見事、芥川を倒します。チャンはそんな芥川にホン館長が敗れたことに疑問を持って調べたところ、ホン館長が毒を盛られたことが判明します。そんな最中、日本軍の藤田参謀長官(周比利/ビリー・チョウ)は役立たずとして芥川館長を殺害、罪を着せられたチャンは逮捕されて裁判にかけられます・・・・・・。
李小龍(ブルース・リー)の『ドラゴン怒りの鉄拳』を陳嘉上(ゴードン・チャン)監督、袁和平 (ユエン・ウーピン)の武術指導でリメイクした映画です。登場人物、時代設定、活躍場所などはほとんど同じですが、ストーリーは少し変えています。
リー・リンチェイとしては、
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズと
『ブラック・マスク』の間に位置する作品です。リー・リンチェイの格闘シーンも多く見所満載です。多人数を相手にする虹口道場のシーンもさることながら、喰えない相手である倉田保昭との丁々発止のさわやか対決は必見!さすが名人対決。なかなかの、かっこよさです!
ラストの、毎度怪しい日本人担当のビリー・チョウとの対決も熱いですね。ブルース・リーに敬意を表してか、ベルトを使ったヌンチャクがまたニクいっ!これまた重厚な対決です。
我らが中山忍は演技はさることながら(苦笑)、かわいいので許します(笑)。
『ガメラ 大怪獣空中決戦』までの1年で演技力がかなり増したんですね(苦笑)。リー・リンチェイに充分「対抗できる」ニホンゴだし(苦笑)。もうちょっと出番がほしかったのが残念。
『ドラゴン怒りの鉄拳』と甲乙つけがたい出来ですが、私的にはどちらかといえばこちらの方が好きかなあ。
【フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳(精武英雄/FIST OF LEGEND) 1994年 香港】