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チェ・ゲバラ ―人々のために―

チェ・ゲバラ 人々のために

アルゼンチン出身でキューバ革命の英雄であったチェ・ゲバラの人生を、友人や当時の仲間等が語ったドキュメンタリー・フィルムです。



冒頭は1997年の没後30周年の催しか、バタ・ドラムとコンガでの音楽から始まります。そして写真を交えて当時のゲバラを知る人へのインタビューが続きます。幼少の頃から青年になりキューバ革命、工業大臣の地位を捨ててボリビアで戦死するまでが語られています。

かつてゲバラがボリビアで戦った記録が死後「ゲバラ日記」として出版されて、当時日本でもヒットしたそうです。父も昔それを読んでいて息子をゲバラみたいに育てたいと思ったことがあったそうなんですが、どこでどう間違えたかこう育ってしまいました(笑)。また、ゲバラ自体について、何度か世界的にブームがおきているそうなんですが、今も何度目かのブームなのだそうです。

映画の中ではゲバラの人間的な魅力について多く語られていました。実際キューバでは今も高い人気を誇っていますし、世界でも写真展や本が出続けています。それだけ惹かれるものがあるのは、やはりゲバラの人々のためにという考えが知られているからでしょう。死後30年以上も経った今もゲバラは人々の心の中に生き続けているのではないでしょうか。

そういえばジェームス・キャメロンの『ダーク・エンジェル』で主人公の名前がマックス・ゲバラなのも、おそらくチェ・ゲバラが頭にあってのことでしょう。架空の主人公とはいえ、かの国ではなかなかつけられる名前ではないですけど。また、ゲバラに憧れるロバート・レッドフォードの制作総指揮で青春映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』も撮られました。


【チェ・ゲバラ ―人々のために―(Che Un hombre de este mundo) 1999年 アルゼンチン】
by santapapa | 2004-10-31 23:34 | 世界の映画
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