デモン・シード

Demon Seed

1977年といえば、アップル・コンピュータ社がApple IIを発売した年です。当時の民間向けコンピュータ(とはいえ価格はべらぼうに高かったのですが)は現在の電子手帳の数分の一ぐらいの能力しかありませんでした。

タイトルは直訳すると「悪魔の種」。半分ネタバレみたいなタイトルです。



ハリス博士は世界最高の頭脳をもち、その上自己増殖を可能とする超コンピュータ「プロテウス4」を完成させます。ハリス博士とその会社では「プロテウス4」を海底開発に使おうとしますが、なんと拒否反応を示してしまいます。そればかりかしばらくの沈黙の後、ハリス博士の家を制御しているコンピュータを支配下において反乱を始めるのです・・・・・・。

基本的に映画でのコンピュータというものは、賢く作られると反乱を起こすのが「コンピュータ情」というもので、もちろんこのコンピュータも例外ではありません。昔は一応そういう暗黙の了解があったいい時代でした。

ところでこの世界最高の頭脳(当時)を持った脅威のコンピューター・プロテウス4が何をするかというと、のぞきとストーカーと暴行です(笑)。昔E-μが出していたシンセサイザーのような名前をしていて、行動があまりにも情けないというかトホホで涙が出ちゃいます。まあ「彼」にはその頭脳を持った子孫を残して人類を救うためという大義名分があるのですが、それにしても「世界最高の超コンピュータがやることかい?」と突っ込みを入れたくなった人は多数に及ぶのではないでしょうかね。かといってHな映画かといえば、製作者はきわめて真面目に作っているようでそのような感じでもありません。じゃあホラーかというと、ホラーにも徹しているようには見えないんですよ。なんだか宙ぶらりんな感じです。

最後に一応どんでん返しがあったりするのですが、それも「う~~ん?」と(困った意味で)唸らされてしまいます。ただまあ、数あるコンピュータの中にはこういうのがあっても個性が見えていいのかもしれません(苦笑)。


【デモン・シード(Demon Seed) 1977年 USA】
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by santapapa | 2004-10-29 22:59 | 洋画一般
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