サボテン・ブラザーズ

サボテン・ブラザース

原題は『Three Amigos!』。『!tres amigos!』でないところが、いかにもUSAのおっさんがパチモン・メキシカンをやってるなという雰囲気を、うまくかもし出してると思います。邦題はジョン・ランディス監督がかつて『ブルース・ブラザーズ』をヒットさせたからでしょうか?



1916年のこと、メキシコはサンタ・ポコの村で、悪党エル・ワポ一味は略奪のやり放題。困り果てた村人は偶然教会で上映されている『Three Amigos!』のサイレント映画を見ます。悪を討ち謝礼も貰わずに帰る3人の映画をドキュメンタリーだと勘違いした村人は、「彼らに頼めば助けてくれるに違いない」と思い込み、サボテン・ブラザーズの3人に短い電報を打ちます。本国では落ち目の3人は撮影の仕事が入ったものと思い込み大喜びでサンタ・ポコの村へ出向きます。村では救世主が現れたと上へ下への大歓迎。はたしてその翌日、エル・ワポ一味が村を襲いにやってきます・・・・・・。

もうこれは愛すべきおバカ映画です。笑ってジーンときて勇気をくれる映画でした。

村人を救おうと堅い決意をしてからも、3人のオトボケぶり、オマヌケぶりが止まらないところがなかなか笑わせてくれます。村娘のカルメンを救いに行ったのに、どっちが救いにいってるんだかといった場面もありますし。かっこいいんだかかっこ悪いんだかわからない(笑)キメのポーズもおいしいです。と思うと野営なんかはカキワリをバックに模型の動物を臆面も無く出すし(苦笑)。また歌う木と透明の騎士のあたりは、モンティ・パイソンっぽいテイストも感じました。

白眉の場面といえば3人のうちの一人の早撃ちネッドと、彼に子供の頃憬れていたというドイツ人との一騎打ちで、懐かしい西部劇ならではの緊張シーンです。オチもつきますが(笑)。

この映画の西部劇らしさを一層演出しているのが、『荒野の七人』のシリーズなど数々の名画の音楽を手がけているエルマー・バーンスタインのスコアです。とても1986年の映画とは思えないような、懐かしくて場面に溶け込んだ音楽を手がけています。その彼も今年の8月18日に鬼籍に入ってしまいました。ご冥福をお祈りいたします。

【サボテン・ブラザーズ(Three Amigos!) 1986年 USA】
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by santapapa | 2004-10-19 21:48 | 洋画一般
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