ルパン三世 (ルパン vs 複製人間)

ルパン三世 ルパン vs 複製人間

モンキー・パンチ原作で1971年からテレビマンガ(今で言うアニメーション)にもなった『ルパン三世』の初の映画化作品。公開当時は『ルパン三世』というタイトルでしたが、後に続々映画化作品が出てきてから『ルパン三世 ルパン vs 複製人間』と『スター・ウォーズ』みたく副題がつくようになりました。



いきなり冒頭でルパンが処刑されてびっくりですが、そこで終わっちゃ映画になりません(笑)。ルパンが盗んだファラオの墓に眠る賢者の石。それが秘めている永遠の生命の源をめぐって、神を名乗る謎の男マモー(とっちゃんボウヤ(笑))が暗躍します。毎度、ふ~じこちゃ~んも絡んで賢者の石とルパンの運命は転がるように動いていきます。

話の規模は無責任に壮大です(笑)。時は歴史上の人物を含めて1万年の昔から今まで、空間は世界はおろか宇宙にまで広がっていきなり映画化1作目から大風呂敷を拡げています。この荒唐無稽さがたまりません(笑)。

スタッフは1971年にテレビにかかわったメンバーが中心なのだそうで、適度にハード・ボイルドで大人の世界を垣間見せる「ルパン三世」の世界が展開されています。それ以降の全年齢層向けの作品と一線を画している部分があって、それがこの映画の一番好きな部分なんですよ。ルパンが妙にいい子ちゃんになってなくて、アウトサイダーとして自分のために行動しているのがかっこいい。また、ルパンをめぐるメンバーも個性をいかんなく発揮していて、見ていて小気味いいです。斬鉄剣を折られて落ち込む石川五右衛門、かわいすぎ(笑)。またセリフも練りに練ったのでしょうか、グッとくるセリフが多くありました。カットされまくった上にCMで中断されるTVだとつらい映画ですわ。また、映画のパロディがあったり、ダリの絵の中を徘徊するなどというお遊びも楽しいです。

でシリアスに決めた最後の最後に、エンデイング・ロールがエジプト警察署長の声の役もやっていた三波春夫の「ルパン音頭」(笑)。もちろんあの「大東京音頭」を歌っている御大のことですから、オプチミズム大全開の名作になっています。てか並の映画では御大に歌をお願いできないでしょう。さすがルパン。私は大野雄二が作曲した音頭を他には知りません(作詞はモンキー・パンチ)。いやあ、ええですな(笑)。

ちなみに同時上映はアガサ・クリスティ原作のポワロものである『ナイル殺人事件』でした。これもなかなか面白かった作品で、主題歌の「ミステリー・ナイル」を歌ったサンディ・オニールが、後に夕焼け楽団の久保田真琴と一緒になってサンディ&サンセッツになるとは夢にも思わない頃でしたが、それはまた別のお話。

【ルパン三世 (ルパン vs 複製人間) 1978年 日本】
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by santapapa | 2004-10-17 22:47 | 邦画
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