時計じかけのオレンジ

時計じかけのオレンジ

スタンリー・キューブリックが1968年の『2001年宇宙の旅』の次に手がけた未来SF映画。アンソニー・バージェスの小説の映画化になります。



近未来の秩序が乱れた治安が最悪になっているロンドンが舞台です。そこでは不良少年によりギャングが横行していて、その中の1人、アレックス少年は暴力とベートーベンに生きがいを感じて、毎晩破壊と暴力の限りを尽くします。ところがある日、猫好きの老婆の家に押し入った際にアレックスは子分に裏切られて警察に逮捕されてしまいます。ちょうどその頃、政府は犯罪者の性格を改造する特殊な手術を始めていたため、アレックスはその第一号に選ばれて性格改造されてしまいます。人を殴ろうとするだけで猛烈な吐き気をもよおすようになるアレックス。そして釈放された彼を待っていたのは・・・・・・。

多くの矛盾と揉んだを抱え持つ、人間とはいったい何なのかということを鋭くえぐった作品です。特に音楽とエクスタシーを強く結びつけたところがこの映画ならではのポイントです。

近未来をあらわす美術が独特で、サイケデリックに迫ってきますね。古めかしいと言うよりは、独特の世界観があります。また、この世界ならでのスラングを多用しているところもさらにユニークにしています。

ちなみに最初にこの映画を見た頃には性的な表現の場面の時には黒い丸が飛び回ってましたが、時代が変わってきたんですね。

この映画では音楽が一つのポイントになっていますが、ウォルター・カーロス(今は性転換してウェンディ・カーロスに改名)が、シンセサイザーの多重録音でサウンド・トラックを制作しています。当時、モーグ・シンセサイザーを中心に使って『スイッチト・オン・バッハ』で有名だったカーロスが、ボコーダーを使って作り上げたベートーベンの交響曲第9番第4楽章が印象的です。

【時計じかけのオレンジ(Clockwork Orange) 1971年 USA】
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by santapapa | 2004-10-16 22:37 | 洋画一般
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