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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ(字)

ヴィム・ヴェンダース監督と親交のあったギタリスト、ライ・クーダーが1997年にキューバに行ったことがきっかけになった、キューバのミュージシャンを中心とする音楽ドキュメンタリー映画です。



コンパイ・セグンド、イブライム・フェレール、オマーラ・ポルトゥオンド、ルベーン・ゴンザレス、エリアデス・オチョアなどの、キューバでは名を知らない人はいない有名なミュージシャンにライ・クーダー親子が参加しています。レコーディング、そしてアムステルダムとNYカーネギー・ホールでのコンサートの模様を収録して、間にオフ・ショットやインタビューが挟まります。

キューバ音楽のドキュメントということで、公開当時すぐに見に行きました。私はラテン音楽が大好きですし、ちょうど10年前の1994年の9月に日本のバンド、ハバタンパのボーヤ(荷物持ち)としてキューバに1週間ほど行ったことがあります。ビデオカメラで撮影したという映画の色彩は思いの外美しく、キューバの街並みなどの光景を見て胸が詰まるほど懐かしくなりました。そして、聴くほどに深みを増すキューバ音楽。しばし、夢見心地でスクリーンの中に没頭しました。

残念だったのはハンディ・カメラの特性なのか、カメラ・アングルに落ち着きがなかったように感じられるところです。またドキュメントのためにインタビューが曲の邪魔になっている部分があったりして、もっと曲を中心に聴かせてほしかったように思いました。こういう映画はままありますが、ちょっと音楽に対する愛を感じられないのが残念です。個人的には、ライ・クーダー親子は曲には参加しなかった方がアレンジとしては好みだったのですが、わがままな注文でしょうか。

そういえば、コンパイ・セグンドは昨年95歳で永眠しました。合掌。

【ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(Buena Vista Social Club)1999年 ドイツ=USA=フランス=キューバ】
by santapapa | 2004-10-15 21:37 | 音楽ドキュメンタリー
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