【林光】

一般にはなじみが薄い名前かもしれませんが、日本を代表する現代音楽家のひとりです。私が大好きな作曲家のひとりでもあります。



1931年10月22日、東京に生まれた林光は尾高尚忠に作曲を学ぶことになります。東京芸術大学作曲科に入学して中退したものの、1953年に間宮芳生、外山雄三などと作曲活動を共にし、その年に「交響曲ト調」で芸術祭賞受賞することになります。1957年から映画の音楽も手がけるようになりますが、わずか4年後の1961年には新藤兼人監督の映画『裸の島』で第2回モスクワ国際映画祭作曲賞を受賞。多くの作品を残しています。

主な作品は以下の通り(allcinema online)。
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=267000

実は私が林光を意識した3つの作品はいずれも映画音楽とは関係なかったりします。

初めて林光の音楽を聴いていいなと思ったのは、大河ドラマの『国盗り物語』の主題曲。オーケストラの勇壮なテーマに挟まれて中間にロマンティックな旋律が聴ける音楽で、今でも好きな曲のひとつです。

そして次に気に入ったのは平日のFM放送でたしか平日の15:40~16:10に邦人の若手アーティストのスタジオ・ライブ等を放送していた『午後のリサイタル』というミニ番組のテーマ曲。弦楽によるリリカルなテーマ曲がとても好きで、いつもフェード・アウトするテーマを聴きながら、じっくり最後まで聴きたかったなと今でも思っている曲のひとつです。ちなみに、すぐその後にはいつも『軽音楽をあなたに』という番組が始まって、リチャード・ティーのフェンダー・ローズのイントロが印象的な、スタッフの「いとしの貴方(My Sweetness)」が始まったものでした。

そしてもう1曲が林光の代表作のひとつでもある合唱曲「混声合唱のための『原爆小景』」。テーマもさることながら、林光の繊細で美しい音楽を感じることができる合唱曲だと思っています。

アルバム『映画音楽 林光の世界』には代表作が16曲収められていますが、『動脈列島』も画面と共に思い出される映画音楽です。同じ意味で『第五福竜丸』も心の奥底の残るものがありました。意外なところで、大島渚監督の「問題作」(っていろいろありますけど(笑))、『帰ってきたヨッパライ』の劇中音楽も担当しているんですね。

しかし今回調べるまで、当時手塚治虫のアニメーション+実写で話題になったテレビ番組『バンパイヤ』の主題歌を含めた曲を担当しているとは知りませんでした。あれもなかなかポップで好きな曲が多かったです。
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by santapapa | 2006-08-31 23:59 | 映画音楽
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