スーパーマン

スーパーマン

間違いなくアメリカン・コミックスのヒーローとして最も知られている存在です。かつて1950年代に実写テレビ・シリーズやアニメーションはあったものの、意外や意外、実写版の映画が作られたのは1978年になってからのこと。今は亡きクリストファー・リーヴを一躍スターにした作品です。



遥か遠くのクリプトン星では、3人の犯罪者・ゾッド将軍(テレンス・スタンプ)、ノン(ジャック・オハローラン)、アーサ(サラ・ダグラス)が裁判にかけられて、囚人収容の場・ファントム・ゾーンヘ追放されます。その頃クリプトン星は太陽に当たるレッド・サンに異常接近してしまっていて、科学者であるジョー=エル(マーロン・ブランド)は緊急事態を訴えますがが、長老たちはそれを信じようとはしません。ジョー=エルはまだ赤ん坊のひとり息子をカプセルで脱出させると、妻ラーラ(スザンナ・ヨーク)と一緒にクリプトン星と運命を共にします。カプセルは宇宙を飛んで遥か遠く太陽系の地球のUSAの田舎町に着陸。偶然通りかかったジョナサン(グレン・フォード)とマーサ(フィリス・サクスター)夫妻に拾われて育てられます。クラーク・ケントと名づけられた子は赤子の頃から異常な力を発揮し、それは成長と共にどんどん強くなっていきます。やがて育ての父が亡くなり、クラーク(クリストファー・リーヴ)はクリプトン星のクリスタルから出生の秘密を知ります。都会に出てデイリー・プラネット社に入社して新聞記者になったクラークは、同僚の女性記者ロイス・レーン(マーゴット・キダー)に惹かれていく一方、正体を隠しながらスーパーマンとして活躍をします。ところが、悪事を企むレックス・ルーサー(ジーン・ハックマン)は仲間のオティス(ネッド・ビーティ)とイブ(ヴァレリー・ペリン)を引き連れて、とんでもない計画を・・・・・・。

スーパーマンの第一作だけあって、スーパーマンの誕生からその活躍までを網羅した映画です。第一作目はやはりヒーロー誕生のエピソードは欠かせないものですが、それほど不足なくコンパクトに収められていて後半の活躍までたっぷり見所を残しています。しっかり第二作の前振りを入れているのはさすがですが(笑)。そういえば劇場でのエンディングでは「来年は『スーパーマン2』」という字幕が出ていましたね(笑)。この映画では特にクラーク・ケントの少年時代がちょっとだけ描かれているのがよかったです。

おそらくこれだけ有名なヒーローでありながら実写版劇場映画が作られなかったのは特殊撮影のこともあってなのでしょうが、それだけになかなか飛ぶということに対して「見せる」特殊撮影ができていたのがポイントが高いです。実写テレビ・シリーズの冒頭の惹句にもあったように、「早い、うまい、安い」「早い、強い、飛ぶ」が3大セールス・ポイントですから重要ですよね。空中デート・シーンはシリーズを通しても名シーンのひとつでしょう。逆に時代のせいで電話ボックスが変身場所として使いづらくなった点も、逆にユーモアで見せています。

この映画が初主演のクリストファー・リーヴも実にスーパーマンにぴったりの役柄でした。またカメオ出演のマーロン・ブランドもさすが『ゴッドファーザー』の貫禄です。

実際のところ、実写映画『スーパーマン』シリーズにはそれぞれ大きなツッコミどころがあるんですが(苦笑)、この映画の「オチ」には正直劇場で脱力しちゃってガッカリしました(大苦笑)。「あれ」が許されたら何でもありになってしまうというか(苦笑)。私は死というものは不可逆であるからこそ生を大事にしなければならないし、それによってドラマが生まれる(例えば『黒いオルフェ』など)と思っているので、どうにも未だに納得してません(苦笑)。逆に「あれ」をやってしまったから大変なことが始めるドラマがあったら面白かったのかもしれませんけど。あと、ロイス・レーンの魅力が今一歩わからなかったです(苦笑)。

ロンドン交響楽団を使った豪華なオーケストレーションによる音楽は、ご存知ジョン・ウィリアムズ。この曲と『スター・ウォーズ』の区別がわからなくなってごっちゃになる人が後を断たないとか(笑)。だって、ねえ?(笑)


【スーパーマン(SUPERMAN) 1978年 USA】
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by santapapa | 2006-07-30 23:53 | 洋画一般
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