ブリンクス

ブリンクス

ピーター・フォークが『刑事コロンボ』に出演している頃、大泥棒に扮した映画。1950年にボストンで実際に起きた事件を元に映画化された話なのだそうです。



1938年のボストン。トニー・ピノ(ピーター・フォーク)と義弟もビニー(アレン・ゴーウィッツ)は、仲間のサンディ(ゲリー・マーフィー)とガス(ケヴィン・J・オコナー)と共に、ソーセージ工場の金庫を狙います。ところが非常ベルでかけつけた警官に全員逮捕されて、哀れ刑務所暮らし。6年後の1944年、トニーは出所すると自宅に帰りますが、妻メアリー(ゲリー・ローランズ)が切り盛りする食堂は閑古鳥が鳴き、トニーは「本職」の盗みの道に戻ります。ところがある日、トニーはトラックが次々に現金袋を運びこんでいるブリンクス金融警備会社の集金所を目撃して、仲間と大勝負に出ることを計画します。ブリンクス金融警備会社といえば警備が固く一流の警備会社として定評があるだけに、警備は厳重。果たして一行の計画は成就するのでしょうか・・・・・・。

『黄金の七人』『トプカピ』など、チームを組んでで実行不可能と思われる盗みを行うピカレスク・ロマンは、映画の中でもワクワクする分野です。この映画は同じ年に製作された『大列車強盗』あたりと同じく実話を元にした作品で、どこまでを作っているのかは判りませんが事件を知る人には大変興味のわく題材でもあるのでしょうね。

やはりこの手の映画は計画と仲間集め、そして実行時のハラハラドキドキの展開とその顛末ですね。どれも手堅くこじんまりとした感はあるのですが、思わず身を乗り出してしまうように気持ちが入ってしまいます。顛末については実話ということから大筋を変更できないのでしょうけど、ここでの市民の反応とピーター・フォークの顔つきがよかったですね。

主演のピーター・フォークは実にいい感じの演技で、金庫破りのリーダーを演じています。とぼけた風情がとても合っています。テレビの『刑事コロンボ』では日本語吹替えだったため、本人の生声はこの映画で初めて聴きました。

エンディングと途中札束に埋もれる場面にかかるのは、グレン・ミラーの名曲「イン・ザ・ムード」。『ブリンクス』といえば真っ先にこの曲が頭に浮かぶ人も多いと思います。冒頭のストリートでのサックスから、1940年代前後を意識したとても軽妙で洒落た感じの曲が流れます。


【ブリンクス(THE BRINK'S JOB) 1978年 USA】
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by santapapa | 2006-07-29 23:46 | 洋画一般
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