ピンク・レディーの活動大写真

ピンク・レディーの活動大写真

かつて歌謡界において人気絶頂期にあったピンク・レディーの、初の主演映画でかつ唯一の映画。もちろん、コテコテのアイドル映画です(笑)。新春映画だった当時の同時上映は、山口百恵&三浦友和の『炎の舞』だったそうで。



レコーディングのために渡米しているピンク・レディーのミー(本人)とケイ(本人)は、今度撮られる映画についてニュー・ヨークで記者陣から質問を受けますが、まだ企画が決まっていないと答えるのが精一杯。実際、日本でもプロデューサーの白川(石立鉄男)はピンク・レディー人気に乗じて『DO-JAWS(ドジョウズ) 3』というタイトルで製作発表をするものの、内容がまったく何も決まっていない始末。そこで脚本家の青田(秋野太作)が出した案は、看護婦のケイとOLのミーの姉妹がお互いの恋人のことを思いやる人情話。ところが白川はもっとスケールが大きい話をと、アラスカで発見されたモンスターのモンちゃん(団巌)を飼育するミーとケイが逃げるうちにパドラ星人の不思議な空飛ぶ円盤に遭遇するSF。しかし監督の赤沢(田中邦衛)がやりたいのは、ミーとケイがテキサス州のとある町の酒場の歌姫として活躍し、オニオン牧場とガーリック一家、保安官の人間模様を描いた西部劇を主張。そして3人はそれぞれ自分の案を推して、大喧嘩をはじめてしまいます・・・・・・。

「ピンク・レディー」って「ピンク・レディ」だと思って憶えていたのですが、伸ばすんですねー。活動の長さと人気の度合いに比べて意外と映像が残っていないアイドル・グループですが、唯一の映画がこの作品だそうです。脚本家、プロデューサー、監督がそれぞれアイディアを出すといった形で、3本のミニ映画を見ることができる趣向。と言っても内容はもうかなりユルユルもユルユルで、かくし芸大会レベルですけど(笑)。特にピンクのモワモワの着ぐるみで出てきたモンスターのモンちゃん、かわいくねぇ~~!(苦笑)

3案ともタイプが違うので2人の衣装も色々で、今で言えばコスチューム・プレイみたいなものでしょうな(笑)。それに加えて主にライブ映像によるヒット曲が間に流れます。記録テープがへたっていて歌や演奏も荒いものの、当時のバック・バンドによる生演奏が聴けるのは個人的に嬉しかったりします。そう考えるとある意味、かなりお得な映画かも(笑)。ということでこれまでに軒並みアイドル映画がトホホ系に入っている中で、この映画はちょっと微妙に入れづらいです(笑)。

ミーとケイの2人に演技を求むべくもありませんが(苦笑)、若い旬の時代だけあって輝いてますね。そして、脚本家、プロデューサー、監督に扮する石立鉄男、秋野太作、田中邦衛がめちゃくちゃ胡散臭すぎます(笑)。そもそもタイトルだけウケを狙って先に決めて、出演者の人気におんぶして、内容は二の次三の次四の次って、邦画の構造のセルフ・パロディではないですか(苦笑)。もっとも最近はタイアップも含めてもっと酷い状況になっている印象もあるんですけど。原案・脚本がジェームス三木だけに、こういう脚本に意図的にやっているような気もします。脚本自体、ヒット曲全部のキーワードをちりばめようとしていることが明白で、まったくご苦労さまです(苦笑)。

音楽はもちろん戸倉俊一。当時から歌詞とアレンジが「ありえね~!」って思ってたんですけど(苦笑)、今聴いても「ありえね~!」(苦笑)。いや、大きく評価してます(苦笑)。ちなみにジャンピング・サマー・カーニバルというライブの映像が使われていますが、その演出はあの大林宣彦だったそうで、クレジットもされていました。

というライブ私は20年近く前に友人から企画パーティの演奏を依頼された時にキャンディーズとピンク・レディーのカバーをやったのですが、まずお願いした歌い手さんがその世代だったのでノリノリ。10歳以下の時にブームを経験した人って、振り付けが身体でしっかり憶えているんですね。びっくり!そして、そのパーティの年齢層もツボだったもんで、大変な騒ぎでした(笑)。


【ピンク・レディーの活動大写真 1978年 日本】
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by santapapa | 2006-07-27 23:26 | 邦画
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