ラヴァーズ&ドラゴン

小白龍情海翻波

呉鎮宇(ン・ジャンユー)と張柏芝(セシリア・チャン)の出演による、C調古装片好きのためのC調古装片(笑)。



裕福な家庭に育ったハクフォン(張柏芝/セシリア・チャン)は玉の輿に乗ることを夢見る女子大生。演奏会でのエキサイティングなライブが第二皇子のティンヨン殿下(安志杰/アンディ・オン)の目に留まり、宮殿で演奏することを約束します。ところがある夜、ハクフォンの大学のウォン校長(鄧梓峰/タン・チーフォン)が通商「トリの羽根」と呼ばれる殺し屋ガイ(呉鎮宇/ン・ジャンユー)に狙われます。そこに現れたのは大学の職員として掃除をして働くおばさん(雪[女尼]/シュツネイ)。その実は「トリの羽根」を追う剣士でした。しかし「トリの羽根」との戦いに深手を負ったおばさんは死を予感して、たまたま出会ったハクフォンに本人の意思も関係なく無理やり「力を伝授」します。思わぬ力を得たものの、副作用でニキビが出たハクフォンはデ-トができないと大弱り。ツバメの巣のおかげて一命を取り留めたおばさんの、「義賊になれば血の巡りが良くなってニキビが治る」というアドバイスによって、ハクフォンは義賊二代目シューパクロンとなりますが・・・・・・。

『決戦 紫禁城』とか、『天下無雙』とか、はたまたドラマだと『天下第一』みたいなC調古装片好きなもんで、この手の映画には吸い寄せられます(笑)。監督・脚本は『トランサー 霊幻警察』『SPL/狼よ静かに死ね』の葉偉信(ウィルソン・イップ)。

ともかく時代設定を無視したしょーもないギャグの連発がありながら、そこここにアクション満載、そして人情と愛でホロリとさせてくれるのがこの手の映画のいいところ。この映画でもそこは貫かれています。巻き戻しネタやら、名糖ホームランバーという棒付アイスクリームの当たり棒みたいな薬品判定棒、目の見えない「トリの羽根」に薬草で眉がそれなりに太い立体似顔絵を作って見せるのにヤシの実を置いたり、なんと言っても秘力を相手に伝授するのに「ダウンロード」するというのが現代的です(笑)。もっともあれはおばさんから言えばアップロードなんでしょうど、細かいことはどうでもいいです。あの一瞬芸を画面で見られただけでも(笑)。でも考えてみれば、金庸の武侠小説なんか大体の主人公は本を読むだけで無敵になちゃいますから、インストールで力を伝授する方がはるかに納得です(笑)。『射雕英雄伝』の郭靖なんか、意味もわからずに九陰真経を暗記しただけで技が出せることを思うと(笑)。

また、ベートーベンの曲で「トリの羽根」を誘い、ツボ式黒ヒゲ危機一髪に閉じ込めたものの脱出した「トリの羽根」に強い蹴りを入れるハクフォン。ところが「鍛えてあるから平気なんだ」と、仮面ライダー響鬼もびっくりの発言をする「トリの羽根」。んな、アホな(苦笑)。全人類の半数を代表して言いますがありえません(笑)。そこは鍛えようはないという気が(苦笑)。

その「トリの羽根」、音楽を聴くと風大左ェ門見たいに踊るところがかわいいです。座頭市のような剣士「トリの羽根」をン・ジャンユーが名演。こういう感じの役は初めて見ましたけど(笑)。また、許紹雄(ホイ・シウホン)扮する医師ロク・メイバーとの友情もよかったですね。

演奏会でのセシリア・チャン扮するハクフォンの一人女子十二坊なんてのもありましたが、琵琶だけ利き手の左持ちしてましたね(一瞬映るところと宮殿では右利きでしたけど)。やっぱりリッチー・ブラックモア奏法をする関係上、力がいったからでしょうか?(笑)キャンディーズの「つばさ」みたいなテーマ曲も印象に残りましたが、音楽は韋啓良(トミー・ワイ)。座頭市役の「トリの羽根」が主役だけに話の中でも音楽は重要な役どころです。

ハクフォンの友人ツィイー役の翠儀(ユン・シウイー)は、ハクフォンにブスだと言われてますが、ファニー・フェイスでかわいかったぞい。この映画、ぜひとも続編が望まれます(笑)。


【ラヴァーズ&ドラゴン(小白龍情海翻波/THE WHITE DRAGON) 2004年 香港】


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by santapapa | 2006-07-22 23:59 | 香港(中国・台湾)映画
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