ナイル殺人事件

ナイル殺人事件

灰色の脳細胞を働かせて難事件を解決するアガサ・クリスティの生み出した探偵、エルキュール・ポアロを主人公にした作品は数多くありますが、その中のひとつ「ナイルに死す」を映画化したのが『Death on the Nile』=『ナイル殺人事件』。ミア・ファロー、ジョージ・ケネディ、オリヴィア・ハッセーなど豪華キャストによる異国情緒溢れる映画です。



莫大な遺産を相続したリネット(ロイス・チャイルズ)は、親友のジャクリーン(ミア・ファロー)から彼女の恋人のサイモン(サイモン・マッコーキンデール)と会います。ところが、リネットは間もなくサイモンと婚約を発表、エジプトヘハネムーンに旅立ちます。その後ろにつきまとう影はジャクリーン。豪華客船に乗り組んだリネットとサイモンですが、ジャクリーンの他にも叔父のアンドリュー(ジョージ・ケネディ)や作家のサロメ(アンジェラ・ランズベリー)とその娘のロザリー(オリヴィア・ハッセー)、医師のベスナー(ジャック・ウォーデン)に看護婦のミス・バウアーズ(マギー・スミス)、メイドのルイーズ(ジェーン・バーキン)、学生ファーガスン(ジョン・フィンチ)、バン・スカイラー(ベティ・デイヴィス)など、リネットといわく因縁が少なからずある人々が偶然なのか乗り組んでいました。私立探偵ポアロ(ピーター・ユスチノフ)もこの船に乗り合わせていたのですが、その中、ピストルで撃ち抜かれたリネットが死体となって発見されます。枕元にはJの血文字。真っ先に疑われたジャクリーンにはアリバイがありました。ポアロは旧友レイス大佐(デイヴィッド・ニーヴン)と共に、殺人犯を探し始めますがさらに次の犠牲者が・・・・・・。

俳優も豪華であれば舞台も異国情緒あふれて、スクリーンいっぱいにドラマを感じた映画でした。うちの地方では、確かアニメーション映画第一作目の『ルパン三世』と同時上映でした。冒頭の水面を映したオープニング・タイトルから印象的でした。ニーノ・ロータの壮大なテーマにワクワクした憶えがあります。推理物としては普通に面白いかなと思ったのですが、ドラマと演技が楽しめてなんといってもラストの結末。ミア・ファロー渾身の演技と共にあのシーンは忘れられない場面になっています。

私はエルキュール・ポアロの姿を映画で見たのはこの映画が初めてでしたので、これ以降エルキュール・ポアロ=ピーター・ユスチノフといったイメージが焼きついてしまいましたね。そういえば洗面台のコブラのシーン。あれは映画であると判っていても、何度見てもすごくドキドキしてしまいます。毒ヘビが苦手なのもあるのでしょうけど。また「再現シーン」が印象的だったのは、私にとってはこの映画が初めてかもしれません。

日本では映画の中では流れないキャンペーン・イメージ・ソング「ミステリー・ナイル」は、確か上映当時のヒットチャートに食い込むぐらいよくラジオから流れていたと思います。探したらうちにもEP盤があるはず。歌っていたのはサンディ・オニール。後に細野晴臣プロデュース、イエロー・マジック・オーケストラ参加のアルバム『イーティン・プレジャー』 を出したサンディです。そのまた後には夕焼け楽団の久保田真琴と一緒になってサンディ&サンセッツを結成したのはご存知の通り。


【ナイル殺人事件(DEATH ON THE NILE) 1978年 USA】
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by santapapa | 2006-07-12 23:59 | 洋画一般
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