コルベット・サマー

CORVETTE SUMMER

マーク・ハミルの「ひと夏の経験」。スクラップ工場にあった廃車寸前のコルベット・スティングレーに惚れこみ、真っ赤な新車同然として見事再生させたものの、盗まれてしまった車を必死に追う高校の自動車部の純な青年を、『スター・ウォーズ』の翌年にマーク・ハミルが演じています。青春映画の隠れた佳作。



ロス・アンジェルスの高校の自動車部に所属するケニー・ダントリー(マーク・ハミル)は、部の連中と車のスクラップ工場に品定めをしに行った時に、廃車寸前のボロボロのコルベット・スティングレーと運命的な出会いをします。早速その車を自動車部では徹底的に修理して、新品同様の真っ赤なコルベット・スティングレーに。自動車部の顧問マッグラス先生(ユージン・ロッシュ)の指導の下にロードテストを行いますが、道行く人は振り返り、ケニーはコルベット・スティングレーにぞっこん。ところが部員のクーツ(ダニー・ボナデュース)が車がら離れた隙に何者かによって盗まれてしまいます。落胆する部員ですが、大きなショックを受けたケニーはなんとしてでもあのコルベット・スティングレーを取り戻す決心をして、ガソリン・スタンドでアルバイトをしながら手配書を貼ってまわります。ふと訪れた客からその車をラス・ヴェガスで見たという情報に、ケニーはヒッチ・ハイクでラス・ヴェガスに行くことを決意。途中、ライトバンの中で「商売」をしているヴァネッサ(アーニー・ポッツ)の車に拾われて迫られるはめに・・・・・・。

恋もしたことがない一途で純な青年がオトナのダークサイド(笑)の誘惑に寄り道をしながらも、自分自身を取り戻していく映画。行動がやることなすこと終始かなり直情的ですが(笑)、実にストレートに正しく青春しています。私自身は親父が車道楽だった反動で車好きにはならなかったのですが、「機械好き男の子DNA」がしっかり組み込まれていているものですから、愛情を込めて車を治していくシーンや、盗まれた車を血眼になって探すという気持ちはもう痛いほど判ります。しかし、マーク・ハミル扮するケニー・ダントリーのチェリーボーイぶりときたら(笑)、似合ってます。

この映画でマーク・ハミルをリードする姐御肌の変なフラッパー(笑)ヴァネッサを演じるのはアニー・ポッツ。この映画が『キング・オブ・ジプシー』と同時期の映画デビュー作。後の『ゴーストバスターズ』の秘書の人です。最初に出会った時には「なんだこの女?」と見せておいて、だんだんその魅力を見せていくところが脚本も演技もうまいですね。マーク・ハミルがオトナのダークサイドに取り込まれかけたところを、彼女の力が救うのも納得です。

この映画、『スター・ウォーズ』日本公開の翌年の春に劇場公開されたのですが、なぜか国内ではビデオにもDVDにもなっていない様子。深夜にテレビとかでやらんもんですかね。


【コルベット・サマー(CORVETTE SUMMER) 1978年 USA】
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by santapapa | 2006-07-10 23:42 | 洋画一般
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