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日本沈没 (1973)

日本沈没

SF作家・小松左京が原作の映画化というと『首都消失』や『さよならジュピター』(苦笑)、角川映画の大作『復活の日』、由美かおるが印象的な『エスパイ』があります。初めて映画化された作品は、当時そのセンセーショナルな題材からベストセラー小説だった「日本沈没」です。この夏にはリメイクもされるという話です。



小野寺俊夫(藤岡弘)の操縦によって田所博士(小林桂樹)らを乗せ、調査のために日本海溝に潜った潜水艇わだつみ。彼らの目の前に現れたのは海底の大異変でした。やがて日本各地で火山の噴火などの大きな異変が次々に起こるようになります。山本総理(丹波哲郎)を中心とした内閣では学者と閣僚の懇談会を開き意見を訊きますが、日本列島の異常を警告する田所博士の意見は一笑に付されます。そんな時、田所博士の前に渡(島田正吾)と名乗る高齢の老人が現れます・・・・・・。

日本万国博覧会の興奮がまださめやらぬ頃、「日本列島改造論」がブームになり、その次の年に新書の上下巻で出たSF「日本沈没」は大ベストセラーになりました。すかさず東宝が総力をつぎ込んで作ったのがこの映画『日本沈没』。映画も大ヒットしたように記憶しています。森谷司郎監督の下、脚本が橋本忍、特撮監督が中野昭慶、撮影に木村大作の名前も見えます。特殊撮影は当時のレベルなので今とは比べ物にはなりませんが、それでもかなり当時のものとして見ごたえがあったように思えます。

キャストも豪華ですが、なんと言っても主人公の藤岡弘と 山本総理を演じた他には考えられない丹波哲郎の2人が濃すぎて一際目立っています(笑)。いしだあゆみは水着姿しか印象に残ってません(苦笑)。ドラマ部分はちょっと平板だったかなとは思いましたが、上下2巻の小説を140分にまとめたというところもあったかも。

そういえばこの頃は小説で福島正実と眉村卓の共作による「飢餓列島」というのもありました。なかなか面白かったように記憶しているのですが、映画化するところはないんですかね。


【日本沈没 1973年 日本】
by santapapa | 2006-07-05 23:57 | 邦画
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