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ドラゴンへの道

ドラゴンへの道

「最後のブルース・リー」という副題がつく李小龍(ブルース・リー)唯一の監督兼主演の映画。ブルース・リー映画の中で一応一番コメディっぽいところも見ることができる映画。チャック・ノリスの映画デビュー間もない頃の作品でもあります。また、この映画での苗可秀(ノラ・ミャオ)が今のツンデレの基を築いたとか(ウソです)。



春節も近い頃、チャン(苗可秀/ノラ・ミャオ)の叔父の頼みでイタリアにやってきた中国人の青年トン・ロン(李小龍/ブルース・リー)。チャンは父の死後イタリアでのレストランの経営を引き継いだのですが、その土地を狙う巨大企業グループからその場所を売るように迫られ、毎日のように配下のチンピラにいやがらせをされていて、思い余って香港の叔父に手紙を書いて弁護士を頼むことにしたところ、トン・ロンが来ることになったという経緯。思惑が外れたチャンはトン・ロンにすげない態度で接します。トン・ロンが案内されたそのレストランではさっそく雇われた荒くれどもがいやがらせに。店にいた従業員のカラテマンも一撃でやられたところを、トン・ロンは一瞬で荒くれどもを次々になぎ倒します。しかしそれで簡単に引き下がる相手ではなく、次々にいろんな手でレストランやトン・ロンの前に敵の手先が・・・・・・。

監督がブルース・リーのかっこよさを一番知っている人なので、実にアクションをかっこよく撮っている作品。シーラEもびっくりな照明割りとか、生身のアクションにナイフ投げや棒術、ダブル・ヌンチャクなどの見せ場はもちろん、特に一番盛り上がるラストの対決までなかなか見せてくれます。コロシアムの中の対決する場所がいかにもセット風なのはご愛嬌。その前の敵方の日本人空手家が「オマイガとんろんガ~」と言うのもご愛嬌。これは見たら、真似できなくても真似したくなるというのは人情というものですな。

この映画のコメディの具合は封切り当時から微妙であったように推測されっるのですが、なんともその微妙に味があります(笑)。特に効果音なんかはこの時でも10年ぐらい前の感覚なのでは?(苦笑) タイトルバックと音楽は『少林サッカー』の元ネタでしょうね。ぐんぐん気分が高揚してきます。


【ドラゴンへの道(猛龍過江/THE WAY OF THE DRAGON) 1972年 香港】


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by santapapa | 2006-06-24 23:16 | 香港(中国・台湾)映画
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