クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

「映画秘宝」系映画をこよなく愛する私ですが、この映画は「映画秘宝」誌のお薦めで見た作品です。でなければ『クレヨンしんちゃん』は多分一生見ることが無かったんじゃないでしょうかね。とかく過去に生きたくなりがちな人間に未来の大切さを教えてくれるそんな映画です。



1970年頃のなつかしいものを集めた「20世紀博」というテーマパークが大人たちの間に大評判になります。それにはまっていた春日部の大人たちが、ある日催眠状態になって、全員どこかに連れ去られていきます。町中に残ったのは子供だけ。そして大人たちは今度は子供を捕まえに戻ってきます。謎の男女、ケンとチャコの目的は・・・・・・。

子供向けのアニメーションであることは確かなので、中盤のカー・チェイス・シーンなど楽しい見所はたくさんあります。『クレヨンしんちゃん』らしい下品なギャグも随所に散りばめられています。正直、最初のうちは普通の子供向けのアニメーションだと思っていました。

その中で1970年の匂いいっぱいの「20世紀博」というところからして、劇場公開時に来るであろう子供の親に対するメッセージがたっぷり感じられます。EXPO70で知られる吹田での日本万国博覧会の光景のみならず、その地下に作られたという昭和40年代の風景は、知るものにとっては胸にじわっとこみあげてくる切ないノスタルジーを感じます。随所で「大人の子供心」をくすぐってくるのです。いみじくも作中でしんちゃんの父親のひろしが追手をまきながら、「ちきしょー!なんでこんなに懐かしいんだ!」と言う場面があって心に響きます。

そしてそのノスタルジイに浸って過去を振り向くだけはなく、未来を見つめる視点に勇気づけられます。

ラストは夕陽とともに吉田拓郎の「今日までそして明日から」が流れます。人と人が支えあうことを歌ったこの映画にぴったりの歌です。原恵一監督は最後にこの曲を流そうと決めていたそうです。

【クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲 2001年 日本】
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by santapapa | 2004-10-08 23:21 | 邦画
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