グリーン・デスティニー

グリーン・デスティニー

公開当時、アカデミー賞外国語映画賞やゴールデン・グローブ外国語映画賞などを受賞して話題になり、配給会社も力を入れて広く宣伝を流した作品。慣れている人には当たり前の(苦笑)武侠ものでのワイヤー・アクションが、一般にも知られた映画になるのかもしれません。



19世紀初頭の中国で剣の達人として知られるリー・ムーバイ(周潤發/チョウ・ユンファ)は引退を決意し、修行をやめて名剣グリーン・デスティニー(碧銘剣)を手放すことにして、ユー・シューリン(楊紫瓊/ミシェル・ヨー)に預けて懇意にしている有力者のティエ(郎雄/ラン・シャン)に届けます。ところがその名剣が何者かに盗まれてしまいます。一方長官の娘イェン(章子怡/チャン・ツィイー)は剣の道に憬れて研鑚をしていましたが、近く政略結婚させられることが決まっていました。ところが彼女は・・・・・・。

チョウ・ユンファ&ミシェル・ヨーが悪党どもを相手に大暴れしてバッタバッタとなぎ倒す武侠アクションと思いきや、チャン・ツィイーのために撮られたような映画でした(苦笑)。チョウ・ユンファもミシェル・ヨーも一応中心人物ではあるのですが、結構影が薄いです(笑)。悲しい(苦笑)。李安(アン・リー)監督もチャン・ツィイーを撮るのに一所懸命なのはいいのですけど、ミシェル姐さんにも愛情をもってもう少し美しく撮ってもらいたかったなぁ。『大酔侠』の鄭佩佩(チェン・ペイペイ)が出ていたのはうれしかったですけど。また、私がこの映画に感情移入できなかったのは、終始イライラしている娘さんが自分の感情の赴くままに周りをひっかきまわすだけひっかきまわしておいて(しかもそれが元で人が死んでるし)、その動機が不明、そしてラストはなんじゃらほい?ってところでした。

とはいえ気に入ったところもあって、所々に映像の美しさもいいところはあります。また、チャン・ツィイーの場面では西域で馬賊に櫛を取られてどこまでも追っていくところ。あの負けん気の強い顔で自分の櫛を追っていくエピソードは好きです。もうひとつは、酒場で大暴れする場面のアクション、円広志もびっくりの(←若い人には全然判らない喩え)回転上昇技には、「赤塚不二夫のカメラ小僧か」(←若い人には全然判らない喩え)と思ってしまいましたがな。「初恋の来た道走り」とこれは、目に焼きついています。そして、結構CDも買っている李[王文](ココ・リー)の主題歌もお気に入りです。


【グリーン・デスティニー(臥虎藏龍/CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON) 2000年 USA/中国】
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by santapapa | 2006-05-24 23:44 | 香港(中国・台湾)映画
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