シティハンター

城市猟人

新宿を拠点に非合法に依頼を受けるスナイパー冴羽遼を主人公とする北条司のハードボイルド・コメディ「シティハンター」は週刊少年ジャンプに連載されていて人気を博していましたが、一応その漫画を原作にしたらしい映画です、多分(笑)。監督は王晶(バリー・ウォン)で王晶印的大衆娯楽映画と言った方が正解かもしれません。この際、主演が誰でヒロインが誰で日本からのカメオ出演が誰ででもです(笑)。



私立探偵のシティー・ハンターこと冴羽遼(成龍/ジャッキー・チェン)は、日本の新聞王から香港で失踪した一人娘の清子(後藤久美子)を見つけて東京に連れ戻すように依頼されます。フラッパーの清子は超豪華客船ふじ丸の招待状を手に入れてもぐり込むことにして、そしてまた遼のパートナーの牧村香(王祖賢/ジョイ・ウォン)も女性にフラフラする遼に愛想をつかして、金持ちの従兄と結婚すると言って婚前旅行のためにふじ丸に乗りこみます。それを追って船に潜入する遼。豪華客船だけに大富豪などのVIPが乗るふじ丸は厳戒体勢の下にありましたが、同時にシー・ジャックを企む国際テロリスト集団も乗り込んでいるのでした・・・・・・。

鬼門といわれる日本のコミックスの実写化の数ある中の1本。おそらく公開当時には、一部の波長が合う人を除けば「シティハンター」のファンにもジャッキー・チェンのファンにも酷評されたのではないかと(苦笑)。私は「シティハンター」という看板を外して見れば全体のユルさもハチャメチャさも気にならないので(笑)、中華点心セットみたいになんでもありと盛り込んだいかにも香港、いかにも王晶らしくて面白い作品だったのではないかと思いますけど。実は結構好きです(笑)。

いや、確かにジャッキー・チェンはどう見ても冴羽遼に見えませんけど、とにかくチープながらやりたい邦題にやっている映画ですので、まあ、頭を空っぽにして見るのが正解かと(苦笑)。安っぽいセットを使いたいと言うバリー・ウォン監督のポリシー(と私が勝手に解釈)はここでも頑なに守られています。そのあたり、私は仮に原作の看板を外して見てみたとしてもいかんともしがたい映画より買っています(笑)。この頃は監督のバリー・ウォンという人がどういう人のかほとんど知識がなかったのですが、後にロジャー・コーマン御大と並んで私の中での尊敬する人物リストに名を刻むとは思いもよりませんでした(笑)。

しかし、「こんな映画」でもジャッキー・チェンやジョイ・ウォン、楽しそうにやっていますなあ(笑)。程小東(チン・シウトン)の指導で、後藤久美子もちょっとしたアクションをこなしているところはさすが。そして、ジョイ・ウォンや後藤久美子よりも忘れてはならないのが、野上冴子役の邱淑貞(チンミー・ヤウ)ですよね。輝いています。しかし、黎明(レオン・ライ)がギャンブラーとしてチョイ役で出ているとは知りませんでした(笑)。

ちなみにこの映画、日本ではなかったことになっているのか一向にDVDになりません(笑)。


【シティハンター(城市猟人/CITY HUNTER) 1993年 香港】
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by santapapa | 2006-05-18 23:58 | 香港(中国・台湾)映画
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