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ゴッド・ギャンブラー II

ゴッド・ギャンブラー II

王晶(バリー・ウォン)監督による前作『ゴッド・ギャンブラー』が香港で大ヒットしたところ、そこは生き馬の目を抜く香港映画界、劉鎮偉(ジェフ・ラウ)監督がアイディアをそっくりいただいて周星馳(チャウ・シンチー)の出演で『ゴッド・ギャンブラー賭聖外伝』を作ってヒットさせたとか。だったらと、バリー・ウォン監督が『ゴッド・ギャンブラー賭聖外伝』の設定とチャウ・シンチーを持ってきて、『ゴッド・ギャンブラー』の続編を作ったのがこの『ゴッド・ギャンブラー II』らしいですな。まこと、世の中は油断が出来ません(笑)。作風的にも『ゴッド・ギャンブラー3』との橋渡しになっています。



ゴッド・ギャンブラー(周潤發/チョウ・ユンファ)の元で修行した弟子でダンディ・ギャンブラーと呼ばれるナイフ=マイケル・チャン(劉徳華/アンディ・ラウ)は、USAで成功を収めて香港に帰ってきます。一方、実は超能力を持っているんですが私欲のために使うことが出来ない青年シン(周星馳/チャウ・シンチー)は叔父(呉孟達/ン・マンタ)と一緒に貧乏暮らしをしているのに嫌気がさし、ゴッド・ギャンブラーに弟子入りしようとビデオ・レターを出します。それのみならず、ナイフの元に押しかける始末。ナイフはあの手この手で押しかけるシンを追い出しますが、その邸宅を狙う影が潜んで・・・・・・。

チャウ・シンチーが出たことでかなりのベタでナンセンスなギャグ色が濃くなった『ゴッド・ギャンブラー II』です。『ゴッド・ギャンブラー3』では超能力合戦+タイム・トラベルになって、もはやギャンブルはどうでもよくなってきてますが(笑)、この作品ではまだかろうじてギャンブルが主眼・・・・・・なのでしょうか?(笑)石鹸ですべるなんてベタすぎるギャグはある意味貴重かも(笑)。敵の超能力者に幻覚を見せられて『スウォーズマン』のあのテーマを歌いだすのにはウケました(笑)。そう言えば湾岸戦争がらみのネタもありましたしたけど、この頃はちょうどその後だったんですね。

アンディ・ラウはしっかり弟子らしく師匠を受け継いでいました。シリアス・パート担当でしたね。下半身が別人格という設定はナニですけど(笑)。張敏(チョン・マン)も出ていましたが、影が薄かったような(苦笑)。


【ゴッド・ギャンブラー II(賭侠/GOD OF GAMBLERS II) 1990年 香港】
by santapapa | 2006-05-13 22:18 | 香港(中国・台湾)映画
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