吸血鬼ゴケミドロ

吸血鬼ゴケミドロ

『吸血髑髏船』の前に作られた松竹の怪奇SFホラーシリーズ第一弾にして、不思議な人気のある作品。古さやチープさは否めませんが、それなりになかなか楽しめる映画です。



羽田を飛び立ったジェット機が航行中、空中で奇怪な現象に遭遇して山間に不時着します。生き残ったのは副操縦士の杉坂英(吉田輝雄)、客室乗務員の朝倉かずみ(佐藤友美)、次期総理候補の国会議員真野剛造(北村英三)、精神科医の百武(加藤和夫)、外国人のニール(キャシー・ホーラン)、徳安(金子信雄)と法子(楠侑子)の夫婦、生物学者の佐賀敏行(高橋昌也)、青年松宮(山本紀彦)。寺岡(高英男)が生き残ります。連絡手段も絶たれ山中で夜を明かす彼らですが、得体の知れないものが近づき、ひとり、またひとりが変死体となっていきます。それは宇宙から来た生物ゴケミドロのしわざだったのです・・・・・・。

この映画はなんと言っても乗客のひとり寺岡に扮した本業がシャンソン歌手の高英男でしょう。雰囲気がありすぎ。まじ、怖いっす(苦笑)。キャスティングの勝利といったところでしょうが、本人はしばらくそのイメージがついてしまって大変だったでしょうなあ。

一方パニックものの一面をもつ映画でもあるのですが、この飛行機の登場人物がどこから集まってきたのかと思うほど個性派ぞろい。顔も行動も発言も濃すぎます(爆笑)。このあたりの人間のエゴを出したパニックものは洋の東西を問わず数ありますが、「脂ぎっている」描写ではトップクラスの映画ではないでしょうか(笑)。

特殊撮影はそのあたりに長けていない松竹ですからチープな感じはかなりありますが、だがそれがいい(笑)。空飛ぶ円盤に人が近づいていくシーンなんかは、なかなかよくできています。空飛ぶ円盤の大群は今で言えば『マーズ・アタック!』ばりですけど(笑)。

ちなみにDVDの副音声では、樋口真嗣とみうらじゅんによるカウチ・コメンタリーがありましたが、ツッコミ入れまくり、爆笑しまくりでなかなか楽しめました(笑)。実は『キル・ビル』の飛行機のシーンはこの映画が元ネタだったそうですな。

ところで、allcinema onlineには英題が記されていますが、なんすか?『GOKE-BODYSNATCHER』って?(苦笑)IMDbで探すと、『Goke the Vampire』なんてタイトルもあるし(苦笑)。


【吸血鬼ゴケミドロ 1968年 日本】
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by santapapa | 2006-05-05 23:59 | 邦画
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