地獄の黙示録

地獄の黙示録

「APOCALYPSE NOW」=「現代の黙示録」とはえらく剣呑な題名ではありますが、フランシス・フォード・コッポラ監督が1979年に製作した大作映画。公開当時は大きな話題にもなりました。



ベトナム戦争のたけなわ、空挺隊の特殊行動班員であるウィラード大尉(マーティン・シーン)に、かつて軍の将校であったウォルター・E・カーツ大佐(マーロン・ブランド)の暗殺命令が下ります。情報指令本部の説明によれば、カーツ大佐は数々の活躍をした人物だったのですが、ベトナム戦争の中で奥地に潜入してから行方不明。調査によればカーツ大佐はその奥地で原地の人間を支配して、自らが主となる王国を築いているということでした。ウィラードはクリーン(ローレンス・フィッシュバーン)、ランス(サム・ボトムス)、シェフ(フレデリック・ホレスト)、チーフ(アルバート・ホール)の、4人の部下と共に戦地であるベトナムの真っ只中を通りながら、カーツ大佐のいるというジャングルの奥深くの王国を目指して行きます・・・・・・。

『ゴッドファーザー』のコッポラ監督が製作・監督をして、当時パルム・ドールなど多くの賞を受賞した話題作。封切り当時、日本での興行はコケたように記憶していますが、劇場でみるのにふさわしい大作ではないかと思います。大スクリーンからの狂気と迫力にただただ圧倒されました。プレイメイトを含む戦場のシーンも心に残っていますが、ラストの混沌とした世界が何か心を揺さぶるものがあったことが印象的です。

冒頭の「ジリジリとした映像」に使われているドアーズの「ジ・エンド」や、CCRの「スージーQ」、ヘリコプター編隊のシーンでのワーグナーの「ワルキューレの騎行」が効果的に使われていて印象深いです。特に「ジ・エンド」は思い入れのある曲ですが(オルガンがバックのニコのカバーもお気に入りです)、この場面・この映画にはぴったりでした。私自身はユダヤ系ではないのですが、どうもワーグナー近辺の音楽はあまり好みではないのですけど(苦笑)。

コッポラ監督は後に『コヤニスカッティ』、『ポワカッツィ』の製作をしていますが(『ポワカッツィ』はジョージ・ルーカスとの共同製作総指揮)、深い部分でこの映画とつながっているような気がしてなりません。


【地獄の黙示録(APOCALYPSE NOW) 1979年 USA】
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by santapapa | 2006-05-04 23:56 | 洋画一般
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