じゃりン子チエ

じゃりン子チエ 劇場版

「漫画アクション」で連載していた(映画公開時は連載中)はるき悦巳が原作の漫画『じゃりン子チエ』の劇場映画。これとほぼ時を同じくして、テレビ・アニメーションも始まりました。



小学校五年生の竹本チエは大阪のミナミの下町に住んでいますが、父親のテツは仕事もせずにバクチとケンカ三昧、母親は家を出て別居しています。チエは学校に行きながら、夜は近所に住む祖父祖母の店から仕入れをして自宅のホルモン屋をひとりで切りもりして、大人顔負けの気合でたくましく生きています。そこに周りの個性あふれる連中がからまってきて、毎日が大騒動・・・・・・。

1978年から1997年まで「漫画アクション」に連載されて全67巻の単行本(+番外編)を出した漫画『じゃりン子チエ』の中から、初期のエピソードをほぼ原作に忠実にアニメーション化した映画です。原作も好きですが、この映画もエピソードの寄せ集め風ながら、雰囲気があって好きなアニメーションですね。

私は大阪に親戚が多く、子供の頃は長期の休みになると、九州から吹田の方や天下茶屋によく遊びに出されていました。難波から阪堺線のチンチン電車で行く北天下茶屋駅付近の親戚のうちの近所にある駄菓子屋がとても好きで、こづかいのほとんんどがいつもそこに(笑)。近所にも友達ができて、小さい路地を駆け回ったり、天王寺動物園や新世界周辺にもしょっちゅう遊びにも連れていかれました。そういったところで、そんな原体験にある風景がアニメーションとなって画面の中に凝縮されているのが無性になつかしい気持ちです。

チエの声を充てたのは中山千夏。この頃は参議院議員もやっていました。これがなかなかイメージに合った当たり役で、成功だったみたいですね。テレビ・アニメーションも中山千夏になっています。そしてテツが西川のりおです。その他は関西オールスターズの出演で(笑)、テツの友人の警官ミツルに上方よしお、「社長」からお好み焼きのかたぎ屋屋になる百合根光三に芦屋雁之助、花井拳骨に笑福亭仁鶴、息子で担任の花井先生に桂三枝、おじぃとおばぁが鳳啓助・京唄子、猫のアントニオと小鉄が横山やすし・西川きよし、チエの同級生のマサルとシゲオに島田紳助・松本竜介、カルメラ兄弟にザ・ぼんち、テツの仲間にオール阪神・巨人と、なんか考えてるのか考えてないのか判らないキャストです(笑)。よぉ、知らんけど。

監督は高畑勲。音楽は小椋佳の曲のアレンジをやっていた星勝ですので、ベタでありながら実にツボを心得ていて、絵によく合ったメロディとアレンジを充ててました。配給が東宝だったので、途中『ゴジラの息子』の場面もありましたね(笑)。


【じゃりン子チエ 1981年 日本】
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by santapapa | 2006-04-28 23:01 | 邦画
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