トランサー 霊幻警察

トランサー 霊幻警察

『ラヴァーズ&ドラゴン』や『SPL/狼よ静かに死ね』で監督・脚本を務めた葉偉信(ウィルソン・イップ)の2001年の作品。若手の謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、馮徳倫(スティーヴン・フォン)、李燦森(サム・リー)が出ているというと、1999年の『ジェネックス・コップ』を思い出しますが、この映画も一応刑事モノ。ただし刑事と言っても、人間と幽霊がコンビを組んで霊を相手にする警察の特殊部隊だったります。



香港では超自然的な謎の事件が次々と起こります。それを解決するために警察の特殊部門として設立されたのが「2002」と呼ばれるセクション。そこでは霊と対話ができるヤウ(謝霆鋒/ニコラス・ツェー)と、パートナーの霊であるサム(李燦森/サム・リー)のふたりがコンビで活躍。邪悪な霊を退治します。そんなヤウは不吉な星を持ち、生まれながらにして肉親はおろか親しくなる人を必ず不幸にするという悲しい運命を背負っていました。サムはかつて人質になった時にヤウが誤って死なせてしまったことが元で霊になったのですが、サム自身はそれを気にかけていません。そしてサムは輪廻転生することとなって、ふたりに別れの時が来ます。また、ヤウはいつもバスで見かけている看護士のダニエル(ダニエル・グラハム)にほのかな想いを寄せていて、毎日じっと彼女の様子を見ていました。ある時、バスの運賃を忘れたダニエルにヤウがお金を差し出して、話しをするきっかけができます。内心ときめいて嬉しいヤウですが、同時に自分が親しくなる人を必ず不幸にする人間であることを思い、自分の気持ちを抑えてそっけなく接することになります。そんなある日、霊を見ることができるという交通警官のフォン(馮徳倫/スティーヴン・フォン)が「2002」のスタッフに志願して、ヤウとコンビを組むことに。早速、謎の焼死事件が発生したクラブで悪霊の火鬼(安雅/アンヤ)と対決しますが、実はフォンは幽霊恐怖症で・・・・・・。

主演陣の顔ぶれから若手アイドル映画かと思いきや、悪霊退治の刑事という設定のSF風アクションの娯楽作。なかなかに面白く楽しめた映画です。少年ジャンプの3大テーマと言われる「友情・努力・勝利」に「愛」を絡めたある意味王道の筋立てですな。設定自体は荒唐無稽な感じに見えますが、それなりにキャラクター付けや描写に気を配っているからか、なりに説得力があって世界に入っていけます。SFXもそれなりにがんばっていて、もちろん、アクション・シーンも丁丁発止の対決でなかなかの見所があります。

脇を固める俳優陣もよく、水鬼という水の邪霊にはシドニー・オリンピックの水泳で活躍した方力申の方のアレックス・フォン。まさに適役です(笑)。そして「2002」を見守りサポートするチャン役が羅家英(ロー・カーイン)。『チャイニーズ・オデッセイ Part2 永遠の恋』『食神』などで結構おいしいところで笑いをさらっていく人なんですが、ここでも真面目な顔で笑わせて、おいしいところを持っていってくれます(笑)。『マトリックス』を意識したとしか思えない格好で出て来る場面があるのですが、どう見ても全然似合ってません(笑)。また幽体離脱したヤウに武器を渡すために、紙銭の発想から来ていると思うのですが、紙で剣を作って焼くと霊の世界では本物になって現れるという設定があります。だからといって真剣に戦っている横で、紙工作でせっせとでハンマーとかロケット・ランチャーとか作るのってやりすぎじゃ?(爆笑) あと、制作・共同脚本の谷徳昭(ヴィンセント・コク)が医者に扮していましたね。


【トランサー 霊幻警察(2002 異霊霊異/2002) 2001年 香港】


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by santapapa | 2006-04-27 23:58 | 香港(中国・台湾)映画
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