ミスター・ルーキー

ミスター・ルーキー

2004年10月 4日、阪神の井川慶投手は遂に無安打無得点試合(ノーヒット・ノーラン)を達成しました!入団7年目の快挙です。昨年はリーグ優勝をしたものの残念ながら今年は連覇ならずでしたが、来年への明るい希望が少し出てきました。

ということで、『ミスター・ルーキー』の紹介です。映画の監督は実は大洋ファン、阪神の監督役は実は南海ファン、主人公は実は元讀賣の選手という布陣で作られた阪神ファンのための映画です(笑)。



この映画が撮影されたのは2001年=野村監督の最終年。阪神は1985年に日本一になってからは低迷状態が続き、それ以降の16年間は最下位10回、5位2回、4位2回で3位と2位が1回ずつという、実際のところ目をおおうばかりの成績でした。そんな中でファンが夢見ていたのはやはり優勝の2文字。そんな夢を一足先に実現してくれたのがこの映画でした。

時は2000年代の近未来(?)。阪神タイガースに現れた甲子園球場限定で現われる謎の覆面ストッパー、ミスター・ルーキー(背番号は火消しの119番)の活躍で快進撃を続けます。彼は実は大手ビール・メーカーに勤務するビジネスマンで、会社にも家族にも内緒で甲子園の試合にだけ登板していました。そんな中で次第に勝ち続ける阪神と仕事との板ばさみになってきたミスター・ルーキーが選んだ道は・・・・・・。

ファンにとっては架空の選手に混じって、本当の阪神の選手が参加していたのがうれしいです。桧山選手、八木選手、矢野捕手、背番号18の頃の藪投手、ユニフォーム姿ではありませんが広澤選手。他にもOBなど関係者がカメオ出演していました。また、阪神の監督役をしていた橋爪功はいい味をだしていました。

DVDの監督のコメンタリーが非常に面白かったです。元々大洋ファンだったのが、映画を作っていくうちに阪神ファンになってきたとか。他にも冒頭の甲子園の上空からの俯瞰の映像は広澤選手がお立ち台で六甲颪を歌った時とか、スケベそうな役の人を球団に推薦してもらったら広澤選手だったとか、面白いエピソードが語られていました。映画の中でのライバル・チームの東京ガリバーズについては、名前を使わせてもらおうとさる球団にお願いをしに言ったところ、「自分のところの球団が主役でなければ断る」と言われたそうで、泣く泣くセントラル・リーグ6球団中1球団のみ架空の名前になったということだそうです。

映画の監督としては、野球経験者として球が飛ぶ方向にはこだわったそうです。どう考えてもホームランにならない打球を打っているのに、ホームランになるようにはしたくなかったとか。

阪神ファンとしては妙なリアリティが随所にあってこそばゆい感じでした。快進撃を続けたかと思うところころ負け始めるところとか(笑)、その新聞の見出しとか、先発の藪がいつの間にか(多分7回あたり)中継ぎの弓山(笑)に代わっているとか、その弓山が大ピンチに陥るところとか(笑)。

映画の中で主人公がテスト登板をするシーンで、甲子園のロッカー・ルームからグラウンドへ出るシーンが美しくて見とれてしまいました。晴れた空の下、大きく広がる甲子園の風景が息を呑むほどきれいなんですよね。この映画のもう一つの主人公は甲子園だと思います。

【ミスター・ルーキー 2002年 日本】
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by santapapa | 2004-10-05 07:37 | 邦画
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