女必殺拳

女必殺拳

それまでスタントなどで活躍していた志穂美悦子の初主演作。全編、スー・シオミのアクションが炸裂するファンにはうれしい1本です。



香港在住で格闘にかけては天才的な娘・李紅竜(志穂美悦子)は、兄・万青(宮内洋)が謎の失踪を遂げて、それを探すために日本に飛びます。この事件にかかわっているのは、実は背後でヘロインの密輸をやっているセントラル貿易という会社。ボスの角崎重臣(天津敏)は数多くの格闘家を使って紅竜を倒そうとします。兄・万青を無残な姿にされて紅竜の怒りの鉄拳が炸裂。そして、謎の男・響征一(千葉真一)の正体とは・・・・・・。

いやあもう、この志穂美悦子、可憐で精悍でかっこいい!ハートをぐっとわしづかみです。よりによってなんで、長ぶt(以降、数文字削除)。

当時、大ヒットした『燃えよドラゴン』の影響下、二匹目のどぜうを狙った映画ですな。ストーリーは簡潔に、志穂美悦子が空手にヌンチャクと数多くの敵と戦います。アクションに加えてエロいシーンやグロいシーンなども随所にストレートに挿入されて、1970年代の混沌とした空気をそこはかとなく感じさせてくれます。

メインをはるのが世界に誇るスー・シオミとサニー・チバですから、この2人のアクションについては文句なし。ところが敵方のレベルがぐんと落ちて格差があまりに大きいもので、まるで劇団かお笑い芸人を相手にしているような感じなのがちょっと(苦笑)。しかも敵の風貌とネーミングが、どう見てもネタとしか思えないバラエティに富んだ陣容(爆笑)。いや、多分大真面目に作っているんでしょうけどね。彼らがまるでショッカーの怪人のように、テロップと共に現れる様は、東映テイストがたっぷり(笑)。実に胡散臭さ600%って感じです(爆笑)。

出番の多い少林寺格闘家の犬走一直も普通の目から見ると充分ユニークですが、その部下のカラカサおばけみたいな編み笠部隊もなかなか(笑)。それ以上に、ダブル・ヌンチャクを使う「蒼心流武術 スピンゲル」なんて、おまえ誰だよ?って感じの名前ですよね(笑)。「高砂流吹矢 鉄頭僧」に至ってはモヒカンに半裸の姿で町をうろつくし(爆笑)、「タイ式キックボクシング アマゾネスセブン」なんてもう、名前からして意味不明(爆笑)。しかも変な衣装に変な面かぶったりするし(苦笑)。「中国古武術道トンファー ネレー」、牧師姿で銛を撃つ「殺人牧師 赤沢」なんてのも後半出てきました(笑)。ところで、「南半球空手チャンピオン エバ・パリッシュ」ってたしか誰とも戦いませんでしたど、結局なんのためにいたのでしょうか(笑)。

そしてボスの角崎重臣は、『燃えよドラゴン』よろしく手の甲に鉤爪をつけます。紅竜と角崎のラスト・バトルの大空中戦は必見(笑)。異様に空中での滞空時間が長いです(笑)。ちなみにこのボス、あっちこっちにからくりの押しボタン(安物)をつけるのが趣味みたいです。40Wの裸電球を赤く塗った警報ランプも好きみたいです(笑)。

味方の方も、大堀早苗、早川絵美が花を添えています。この作品がデビューの早川絵美の役名が早川絵美というのは、同時期の『愛と誠』スタイルのデビュー戦略ですな。そして、この作品が好評だったのかシリーズ化して、この年の年末には早くも第二作目の『女必殺拳 危機一発』が作られています。

この後、志穂美悦子を越えるアクション女優というのは、日本からは出ていませんねえ。彼女の引退によって、日本が失ったものがあまりにも大きいものがあるのではないでしょうか。

しかし、なんでよりによってなんで、長ぶt(以降、数文字削除)。


【女必殺拳 1974年 日本】
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by santapapa | 2006-04-12 00:06 | 邦画
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