バンドレロ!

バンドレロ!

「アメリカの良心」と呼ばれたジェームズ・スチュワートと、軟派スターのディーン・マーチンが兄弟の銀行強盗に扮する西部劇。似合っているのか、似合っていないのかは見てのお楽しみ。そして、それに絡んでくる牧場主の妻が、我らがラクエル・ウェルチです。



富と冒険を求めて故郷を離れ、西部へ流れて行った兄メイス・ビショップ(ジェームズ・スチュワート)と弟のディー・ビショップ(ディーン・マーチン)。ディーはテキサスで5人の仲間と徒党を組むとバル・バードの町で銀行を襲います。そこにたまたま夫婦で客として現れた牧場主のストーナー(ジョック・マホニイ)は巻き込まれて射殺されますが、撃合いの末にジュライ・ジョンソン保安官(ジョージ・ケネディ)と部下のロスコー・ブックバインダー(アンドリュー・プライン)は6人を逮捕します。もちろんこうなっては、町の広場で縛り首が掟。また、亡くなったストーナーの妻だったマリア(ラクエル・ウェルチ)は牧場を引き継ぐことになりました。一方、近くの宿場に泊まった兄のメイスは弟の処刑の噂を耳にします。肉親の危機にメイスは刑執行の首つり役人になりすますと、巧妙に6人を逃がします。そればかりかメイスは6人を保安官が追う混乱の中、こっそり1人で銀行に押し入ると1万ドルを強奪していきます。逃亡したディーを始めとする6人の強盗は道すがらマリアをさらってメイスと合流、南に南に逃亡していきます。ジョンソン保安官は実はマリアに惚れているのもあって、仲間の不満も省みず逃亡者をメキシコまでしつこく追っかけて行きます。ところが、そこはバンドレロと呼ばれる荒々しい山賊たちが闊歩する無法地帯でした・・・・・・。

バンドレロ(BANDOLERO)とはスペイン語で盗賊の男性名詞。「BANDOLERA」は女性名詞で、サルサ好きの人にはJohnny Rayの名曲で知っている方も多いのではないでしょうか。最初はディーの率いる銀行強盗のことかと思いましたが、メキシコ国境付近に巣食う乱暴で野卑な山賊たちのことでした。

ジェームズ・スチュワートとディーン・マーチンの銀行強盗ですが、風貌やイメージがあれですから脚本上もワルになりきれなワルといった風情です。逃亡の最中に意見の違いでよく兄弟げんかもするのですが、第三者にはうんざりですよね(笑)。このあたりの味がこの映画のひとつの見せ場なのでしょう。このコンビの雰囲気や冒頭から処刑のあたりまでは、ちょっととぼけた雰囲気で迫ってます。

ラクエル・ウェルチと西部劇といえば、極私的傑作西部劇『女ガンマン・皆殺しのメロディ』が頭に浮かぶのですが、ここではお金持ちの牧場主(冒頭でお亡くなりになります)の妻。初登場時もさらわれてからも華麗な衣装に身をつつみ、気の強い顔を見せているのがなかなかよろしいです。いろんな意味で、この映画でもラクエル・ウェルチは最強です

音楽は映画音楽の名職人ジェリー・ゴールドスミス。テーマのジューズハープと口笛を使ったちょっととぼけた感じの曲から、勇壮な短いエンディング・テーマまでこれぞジェリー・ゴールドスミスの仕事といった音楽で締めています。

ところで、『Bandidos』といえば盗賊団の男性名詞で昔にもそういうタイトルの映画はありますが、女性名詞の『Bandidas』という映画が今年の頭にフランスで公開されています。これがペネロペ・クルズとセルマ・ハイヤックが女盗賊団に扮する西部劇というから、見たいじゃありませんか(笑)。ブリジット・バルドーとクラウディア・カルディナーレの『華麗なる対決』に喜んだ私としては期待が高まるというものです。日本公開、しないかなあ。


【バンドレロ!(BANDOLERO!) 1968年 USA】
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by santapapa | 2006-04-10 00:32 | 洋画一般
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