ダイナソー・ファイター

ダイナソー・ファイター

タイトルが『ダイナソー・ファイター』ですよ。そして、副題が『カンフー vs. 巨大恐竜』

DVDについている煽り文句がまた素晴らしい(爆笑)。

「太古のプレデター、LA襲来!!」
「カンフー vs. 巨大恐竜!!!!!!」
「人類の存亡をかけた壮絶の肉弾バトルが始まる―。」
「映画史上最驚&最強!!」
「誰も目にしたことのない 新世紀SFカンフー・アクションに酔え!!」
「ロサンジェルス壊滅寸前!!」


懸命なる読者諸君は既にお気づきだと思いますが、この煽り文句、トホホのにほひがプンプン匂ってきます(笑)。ガス感知器が鳴りそうなぐらいです。見ると後悔することになるかもとも思いましたが、坂本竜馬は例えドブ川の中であっても死ぬ時は前のめりで死にたいと語ったと言いますから、私もこの映画を避けて通る訳にもいきません(笑)。



数世紀後の未来、地球人は凶悪なるサイボーグの奴隷となっていた。だが1人の男=ランナウェイが彼らの手を離れ、時を越え現代のアメリカ、ロサンジェルスに逃げ込む。それを知ったサイボーグは彼を抹殺するため古代ジュラ紀から凶暴な肉食恐竜たちを連れ帰り、殺人プログラムをインプット、そしてロサンジェルスの地に解き放った!!突如現れた無数の巨大恐竜に街は大パニック。国防省も特殊部隊を派遣するが苦戦を強いられる。次々と罪無き人間たちが餌食となる中、ついにランナウェイは戦いを決意、唯一の武器であるカンフーで勝負を挑む・・・。果たして彼に、そして人類に未来はあるのか!?

上記はDVDのストーリーの説明から原文のママ。この作文、よく出来ていますが実は内容は全然違う大爆笑の噴飯モノです(笑)。あ、もしかしたら似た違う一映画の解説かもしれません(笑)。

私なりに解釈したストーリーだと以下の通り。

宇宙のどこかでサイボーグが地球にやってきて労働力として人間をさらっていました。ところが逃げた人間がいるので、彼を始末する為にミニ恐竜数匹と共に地球まで追ってきます。ところがミニ恐竜は殴られただけで死んだりナイフで刺されたりして、逃亡者を始末する役にはてんでたちません。ただ人を襲ったりするもので、逃亡者は出会った修道女たちとミニ恐竜を退治に出かけます・・・・・・。

とにかく映画自体、自主制作もかくやといったレベル(笑)。ストーリー自体もかなりのへっぽこですが、演出、特殊撮影なんかも「すごく」て、いったいどこから突っ込んだらいいのか悩んでしまうほどです(笑)。

まずみんなの期待の巨大恐竜!・・・・・・出てきません(爆笑)。出てくるのは大型犬から熊ぐらいの大きさまでの「恐竜」。そして、恐竜といえば恐い竜のことでしょうけど、人を襲うことはともかくも、見かかけはちっとも恐くないどころか見方によってはキモかわいいという困った存在です(笑)。『REX 恐竜物語』の製作時のレックスの出来損ないのプロト・タイプを持ってきたと言われれば信じてしまいそうな造型がニクいです(笑)。特に申し訳程度についている細くてちっちゃい前足がかわいすぎ(大爆笑)。動きもとても1990年代の特殊撮影とは思えないたどたどしい動きで微笑を誘います。恐さで言えば『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』の殺人ウサギの方がよっぽど恐いような(笑)。

で、主人公も殴る蹴るはしますけど、私の知っているカンフーとはかなり隔たりがある模様(苦笑)。申し訳程度に回し蹴りはできますが、『HOUSE ハウス』の神保美喜演じるクンフーが動きはカンフーじゃなくてもまだ名前だけでも近いように思えるレベルです。これを見て、「カンフーってこういうものだったんだ」と思われると困るような困るような困るような(苦笑)。

そして主人公はかわいそうなミニ・レックスくんを殴り殺したり、ナイフで刺したりします。って、全然「カンフー vs. 巨大恐竜!!!!!!」じゃないじゃん(苦笑)。もちろん、「ロサンジェルスの地に解き放った!!」り、「街は大パニック」だったり、「国防省も特殊部隊を派遣するが苦戦を強いられ」たりしませんし、「ロサンジェルス壊滅寸前!!」なんて遠いどこかの世界での出来事です(苦笑)。レックスくんはサイボーグに証拠隠滅のためか首輪に爆弾をつけられていて、死ぬと爆発するのですがそれもなかなかしょぼくて笑えます(苦笑)。このあたりも『モンティ・パイソン』のギャグかと勘違いしてしまいそう(笑)。

その他、サイボーグのサーボ・モータがやたらうるさかったり、装甲したサイボーグが痛そうだったり、やたらと空のダンボール(荷物の積み方も、揺れた動きも、投げたり落ちたりした時も、カラのダンボールとしか見えないところが爆笑モノ)のある場所で戦ったり、修道女なのに車で轢いた人をこともあろうに勝手に拉致したり、恐竜の巣窟に入る時になぜか入り口に時限爆弾をしかけたりと、いちいち突っ込んでいると日が暮れるし疲労が激しい映画です(笑)。

ちなみにこの映画にもミニ恐竜に襲われる人の役で、アッカーマンが出ています。『ヴァンピレラ』に出てたりとか、こういう変な映画にはなぜか出演している人ですな(笑)。

まあ擁護すると、DVDの煽り文句、フカシばかりだとも言えません。

「映画史上最驚&最強!!」
 「ある意味」、最驚&最強であることは間違いないです(苦笑)。

「誰も目にしたことのない 新世紀SFカンフー・アクションに酔え!!」
 こういう映画は誰も目にしたことのないでしょうし、誰の目にも触れない方が映画の発展のためにもいいような(苦笑)。そして、カンフー・アクションはついぞやお目にかかれませんでしたが、悪酔いはしました(苦笑)。


【ダイナソー・ファイター(Future War) 1997年 USA】
[PR]
by santapapa | 2006-04-07 00:50 | 洋画一般
<< 【マーク・アイシャム】 なつかしの外国TVシリーズ >>