男たちの挽歌 II

男たちの挽歌2

公開当時、香港の歴代興収記録を塗り替えた『男たちの挽歌』。その翌年に同じ徐克(ツイ・ハーク)製作・脚本、呉宇森(ジョン・ウー)監督・脚本のスタッフで作られた続編です。



香港の偽札製造組織で働き今は服役中のホー(狄龍/ティ・ロン)は、偽札製造組織の摘発のためにかつての恩師・ルン(石天/ディーン・セキ)の会社への潜入捜査を頼まれ、刑事をやっている弟キット(張国栄/レスリー・チャン)のために捜査に協力します。そしてキットまたは捜査のために、偽名を使ってルンの娘ペギー(レジーナ・ケント/簡慧珍)に近づいていました。ところがルンの会社はヤクザのワン(ン・マンタ/呉孟逹)とその部下コー(クァン・サン/關山)らによって乗っ取りが画策されていて、その罠にかかったルンは犯人にされかかります。ホーの助けでニューヨークで教会の神父をやっているサム(ピーター・ワン・王正方)を頼って逃げるルンですが、コーの差し金で娘は殺された上にニューヨークまで追ってきた教会を襲ってサムや信者たちを惨殺します。あまりの惨状に正気を失ってしまうルン。そんな時、ニューヨークで中華料理店を経営するケン(周潤發/チョウ・ユンファ)が現れます。髪型が少し違うようですがその姿はなんとっ、前作で亡くなったホーの親友のマークにまったくうりふたつではないですか!そうです。マークにはケンという双子の弟がいたのです!

おそらく前作が予想外のヒットになったためにに慌てて作られたであろう続編。前作と同じスタッフ、同じキャストで作るのがヒットの定石。ところが困ったのが前作で香港金像奨主演男優賞を受賞したものの、ストーリー上でお亡くなりになっているのがチョウ・ユンファ扮するマーク。そこで出された切り札が、映画史上100年は言い伝えられるであろう双子の弟という普通は(多分クリエイターとしてはあまりに恥ずかしくて)使わないであろう設定です(笑)。でも、これはアリでしょう。なぜならば、この映画でもチョウ・ユンファ扮するマーク・・・・・・じゃなかった、ケンは絶対に欠かせない存在であったからです。

続編ともなればつまらなくなるのが映画の常と言われますが、この映画はそんなことはあまり感じませんでしたね。1作目ほどの衝撃度はありませんでしたが、男の友情と兄弟愛の男泣きの映画であることは変わりません。心に残るセリフの数々。そして、前作以上に派手な銃撃戦とアクション。階段落ち撃ちなんてもうめちゃくちゃかっこよくて、ごっこでやってみたいような怖いような(よいこはぜったいにまねをしちゃだめだよ)。

結局この後も「男たちの挽歌」とタイトルに入る作品は作られていきますが、最初のこの2作はセットとして自分の中では特別な作品です。


【男たちの挽歌 II(英雄本色II/A BETTER TOMORROW II) 1987年】
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by santapapa | 2006-04-04 22:16 | 香港(中国・台湾)映画
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