幸せはパリで

THE APRIL FOOLS

映画の主演男優と女優。その組合せで見る前に、内容にいろんな想像をすることは少なくないですよね。原題を『THE APRIL FOOLS』とする『幸せはパリで』のカップルは女優がフランスの華、カトリーヌ・ドヌーヴ。そして、男優はジャック・レモンといった組合せです。



ニューヨークのウォール街での敏腕証券マンとして活躍するハワード・ブルーベイカー(ジャック・レモン)は仕事一筋の男。そして家に帰れば、妻のフィリス(サリー・ケラーマン)はまったく夫に無関心という虚しい生活。ある夜、社長宅に開かれたパーティーに出席したハワードは美しくもどこか寂しげなフランスの婦人に気を惹かれます。彼女の名前はカトリーヌ・ギュンター(カトリーヌ・ドヌーヴ)。実は怖いことで知られる社長テッド・ギュンター(ピーター・ローフォード)の妻なのですが、そんなことは知らないハワードはカトリーヌと意気投合。退屈なパーティーをエスケープしてナイトクラブに出かけます。そこでハワードは妻に昇進したことを電話で伝えますが、無関心の妻は連れない答えを返すだけ。そして一方、カトリーヌも夫に電話しますが、つれない反応が返ってきて悲しみにくれます。この様子を見ていた有閑マダムのグレース・グリーンロウ(マーナ・ローイ)はふたりに同情して、愛する夫のアンドレ(シャルル・ボワイエ)が待つ自分の邸宅に招かれます。そこで、ハワードとカトリーヌは・・・・・・。

カトリーヌ・ドヌーヴとジャック・レモンという意外な組合せによる大人の愛のおとぎ話。ストーリーは他愛もないお話なのですが、主演はもちろん脇を固める俳優の味のある演技によって、味わいのある映画になっています。仕事一本で家庭に顧みられない真面目で疲れたビジネスマンをジャック・レモンがいい感じに演じていますね。歳をとってくるとこういう映画が心に染みます(苦笑)。カトリーヌ・ドヌーヴはいうまでもなくスクリーンの中で素晴らしく輝いていますが、ちょっと周りから浮いていたかも(笑)。ハワードの妻のフィリスを演じているのは、この映画の後、『M★A★S★H マッシュ』で「熱い唇」ことホーリハン少佐を演じたサリー・ケラーマンです。

音楽はマーヴィン・ハムリッシュとバート・バカラックが担当していますが、なんと言ってもディオンヌ・ワーウィックがエンディングで歌っている「April Fools」は、いまやスタンダードと言ってもいいほどの名曲中の名曲。バカラックらしいコード進行とメロディで心にじわじわと染みこんできます。そしてまたバカラックの「小さな願い(I SAY A LITTLE PRAYER)」も小粋な使われ方をしていますね。他にもモンゴ・サンタマリアなども参加していて、この映画を洒脱なものにしています。


【幸せはパリで(THE APRIL FOOLS) 1969年 USA】
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by santapapa | 2006-04-01 21:35 | 洋画一般
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