舞妓はんだよ 全員集合!!

舞妓はんだよ 全員集合!!

クレイジーキャッツの人気の後を受けるかのように頭角を現してきたのが、やはり元々バンドから出発したドリフターズ。テレビの公開バラエティ番組『8時だヨ!全員集合』で人気の頂点を掴んだドリフターズは、ドリフという略称と共に親しまれました。1972年制作の『舞妓はんだよ 全員集合!!』はドリフターズの全員集合シリーズの第10作目。シリーズ全16作中3作品で音楽を担当している宮川泰が2回目に担当した映画になります。



京都は祇園町で置屋を営む「いかり家」に昌代(園佳也子)の婿養子として住んである近藤長介(いかりや長介)。彼は新選組の近藤勇の末裔と自称していましたが、本職ほったらかしで競馬のノミ屋をやっているのが仇になって、愛想をつかされた妻・昌代に家出されてしまいます。その真向いに住む日舞の師匠・桂忠次(荒井注)は桂小五郎の子孫を名乗っていましたが、ちっとも金にならない毎日。借家住まいなのに、勝手に鞍馬天狗の子孫と言う鞍馬工作(仲本工事)に西郷隆盛の子孫と言う西郷風太(高木ブー)を家賃を取って住まわせたのが大家に見つかり、3人もろとも追い出されしまいます。仕方なく3人は「いかり家」に転がり込みますが、その「いかり家」でも芸妓が一人もいないことで組合から除名を申し渡される始末。困った4人は街に繰り出すと、舞妓志願の娘を片っ端からスカウトしますがなかなかうまくいきません。ようやく空腹のあまり口も訊けずに倒れている子を連れて帰ります。ところが食事をあげて口が訊けるようになると、女だと思っていたその子は男で、月形半平太の子孫で月形ヒデオ(加藤茶)と名乗ります。しかし、もう背に腹は替えられない長介はヒデオの言葉じりをとって無理矢理女装させると、舞妓に仕立てあげてしまいます。こうして「いかり家」の住人は窮地を脱して、ヒデオは夜な夜な舞妓として祇園へ。そんな時、ひな子(吉沢京子)という美女が、「いかり家」の面々の前に芸妓志願として現われます。ひな子は大阪での有名な老舗「浪花屋」の一人娘だったのですが、親の借金のカタにやくざの吉良平造(芦屋雁之助)に結婚を迫られ、思い余って家出したのでした。ひな子はたちまち祇園の人気者になります。そして男であることを隠したままのヒデオは、心優しいひな子に惹かれていきます・・・・・・。

人気テレビ番組だった『8時だヨ!全員集合』さながら、小ネタを並べたストーリーによるドリフターズの映画。公開放送みたいにドタバタの場面は前半はあまりありませんが、後半の見せ場では一気にドタバタに。冒頭、「新池田屋物語」という活弁付の面白活動写真を挿むというところは映画ならでは。それぞれ、近藤勇、桂小五郎、西郷隆盛、鞍馬天狗、月形半平太に扮してますが、似合ってます。どこが池田屋なのか判らない組み合わせですけど(笑)。映画でも5人がそれぞれの持っているキャラクターのまま動き回ります。5人が舞妓姿になるところは、なんと申してよろしいのやら(笑)。一言、かなりブキミです(笑)。

ヒロインに清純派の吉沢京子を配してますが、ここぞというところで出てくるのが「女番長」シリーズや『プレイガール』の大信田礼子。ズベ公(多分、最近は使わない言葉)みたいな役で登場し、ライブハウスのシーンで持ち歌「嵐を呼ぶ女」も歌っています。友情出演として歌うバスガイド・天地真理も「ふたりの日曜日」でちょっとだけ登場。芦屋雁之助、石山健二郎、なべおさみ、西川きよし、岡八郎と言った面々も登場します。

宮川泰の音楽はドタバタ・シーンなどで活躍。祇園らしい音楽や活動写真の劇伴など、ここでも幅広い音楽を手がけていますね。

ちなみに昨年7月のZAKZAK(夕刊フジ)の宮川泰のインタビューはこちら


【舞妓はんだよ 全員集合!! 1972年 日本】
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by santapapa | 2006-03-23 21:54 | 邦画
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