Touch the Sound そこにある音

Touch the Sound そこにある音

1988年と2001年にグラミー賞を受賞している打楽器奏者エヴリン・グレニーが、ギタリスのフレッド・フリスとのレコーディングを中心に、世界で音に触れる場面を追ったドキュメント。8歳の頃から聴覚障害を患い12歳の頃にはほとんど耳が聴こえなくなったものの、王立音楽院で学んで世界のトップに立つパーカッション・プレイヤーになったエヴリン・グレニーの演奏とインタビュー、そしてその体験を映したこのドキュメントは打楽器が好きな人のみならず、音と音楽好きな人すべてに見てもらいたい傑作です



映画ではエヴリン・グレニーが、ギタリスのフレッド・フリスとのドイツでのデュオのレコーディングが大きな軸となり、USAや日本、スコットランドなどの世界各地での音の体験を挟んだドキュメント・フィルムです。エヴリン・グレニー、そしてフレッド・フリスや、オラシオ・エル・ネグロ・エルナンデス、鬼太鼓座などとの共演がこの上なく素晴らしいは当然なのですが、監督・撮影・編集を担当したトーマス・リーデルシェイマーの素晴らしい映像と構成が発揮された映画でした。

この手の音楽ドキュメントでは安物のテレビ番組よろしくインタビューを中心にして音楽をブツ切りにして投げ込んで作られるものが実に多かったりしたのですが、この映画はまったく違います。映像が音と音楽のまさに見せたいものに焦点を当てて、より全体をくっきりと浮かび上がらせてくれます。映画は音楽を邪魔することなく、むしろそれ全体が調和したひとつの音楽であるかのような作品でした。その映像も心に刻み込まれるような美しく鮮烈で印象的な場面が多々あり、監督であるトーマス・リーデルシェイマーの意図と非凡な才能を強く感じます。

エヴリン・グレニーの音に対する考え方のインタビューも多くさし挟まっています。また、世界各地の映像では音というものについて、もう一度意識を持たせるような作りになっています。この映画の中にあるものを求めるのでしたら、きっとそれを受け取ることができるでしょう。機会があれば一度鑑賞した後に、今度は目をつぶって通して体験したい映画だと思いました。

本当に打楽器が好きな人のみならず、音と音楽好きな人すべてに見てもらいたい素晴らしいドキュメント映画だと思います。もし機会がありましたら、見に行かれてください。現在は東京・渋谷ユーロスペースで3/11から、愛知・名古屋シネマテークで4/8から、大阪・梅田ガ-デンシネマで4/15からが決定しているそうです。配給がソニーコミュニケーションネットワークですので、後のDVDの発売も期待しています。


『Touch the Sound そこにある音』 公式サイト
 (高品質の予告編も見ることが出来ます)


エヴリン・グレニー 公式サイト

 



ちなみに映画は公開初日ということで先着プレゼントが。手渡された袋にはアンパンが入ってました(爆笑)。なぜ、アンパン?っと思ったら、御殿山ガーデンで映画とリンクしたキャンペーンをやっていて、このアンパンはその商品のひとつで映画のエヴリン・グレニーと鬼太鼓座をイメージした太鼓のパンだそうです(笑)。そのまんまのネーミングですな(笑)。価格税込み190円のアンパンだそうですが、おいしく食しました。


【Touch the Sound そこにある音。(Touch the Sound) 2004年 ドイツ】

b0024856_23575167.jpg写真は腹に収まる前の「太鼓のパン」。パン表面の焼印は「太鼓とバチを持ったエヴリン・グレニー」で、フライヤーのものと同じデザイン。
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by santapapa | 2006-03-11 23:55 | 音楽(ライブ)映画
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