ゴジラ対メガロ

ゴジラ対メガロ

1970年頃を中心とした昭和ゴジラを語るのには、はずせない一本・・・・・・かも?(笑)



東宝による90分版『ウルトラファイト』とでも言いましょうか。『怪獣大戦争』で『おそ松くん』に出てくるイヤミの「シェー」のポーズの真似をして、『ゴジラ対ヘドラ』でハヌマーンばりに”かっこよく”空を飛び、『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』でフキダシで喋ったゴジラ。先人達のチャレンジ精神が溢れるシリーズだけに、もう何も怖いものはありません。

当時は昆虫ブームの真ッ最中で、都会ではデパートでカブトムシが売られていたりしたそうです。そこでメガロは頭部をカブトムシ、羽をセミ、動きをバッタという組み合わせで、中野昭慶特技監督がデザインしたとか。割とこのデザインとか特長的な動きは好きです。また予算がない中で一点豪華主義ということで、メガロによるダムの決壊シーンはかなり気合が入っていて、当時としてはなかなか迫力満点です。

そんな中で「荒野のタッグマッチ」のしょぼさはともかく、やはり子供だましにもなってない脚本が「ポイント高い」です。特に真の主人公、ジェットジャガーの活躍は特筆もの。伊吹吾郎が発明をした「自動制御装置で障害物をよけることができる」ロボットがジェットジャガー。顔というか目付きと口の造型がチョイ悪で、ちょっと正義の味方に見えないところがミソ。方向音痴の(?)メガロの道先案内人として敵のシートピア人に奪われてしまいます。ところがそんなこともあろうかと(?)、吾郎はジェットジャガーにコンピュータよりも自分の音声命令(小型マイクで超音波に変換して出すらしい)を優先できる機能を組み込んでいたのです(笑)。これで「ジェットジャガー、止まれ!」と命令すると空中でピタリと静止するからたいしたものです(笑)。

自分の手に戻ったジェットジャガーを使って、吾郎は日本を救うために怪獣島にゴジラを呼びにやらせます。フキダシで会話した前作『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』で懲りたのか、ジェットジャガーはゴジラに「連想ゲーム」のゼスチャー・ゲームにおける檀ふみのような感じでボディ・ランゲージで意思を伝えようとします。手話でもヨガでも動物拳でも手旗信号でもないので、我々人間には解読が難しいポーズですが、多分、「お元気ですか」、「というあいさつは」、「おいといて」、「日本が」、「メガロに」、「襲われている」、「助けてくれないか」等と言う会話がなされたに違いありません(笑)。

で、初めてのおつかいを済ませたジェットジャガーですが、パシリに疲れたのかなんと勝手に自我をもってしまいます(笑)。それのみならず、こともあろうに正義の使命感が身体の大きさを巨大化させて人の大きさから怪獣と同じ大きさに(爆笑)。堂々と怪獣と渡り合います。そして、戦いが終わると元の大きさに戻って自我を持たないただのロボットに(苦笑)。テレビで見ながら子供心に、「そんなアホな」と強くツッコミを入れた記憶があります。

あと、ムー大陸の人間が海底に生き残っていたというシートピア人のファション・センスも独自の発達を遂げていましたなあ。地上工作員の「地上ワン」というネーミングもナイスです(笑)。トラックの運ちゃんに軽く放り出されたりしていますけど(苦笑)。ちなみに再度見るまで、シートピアって海洋博の名前だったような印象があったのですが、神戸のはポートピアでしたね。

この映画は製作期間がまったくなく3週間で撮られたということですが。「東宝チャンピオンまつり」の一作(他は『飛び出せ!青春』、アニメ『パンダ・コパンダ 雨降りサーカス』、『ジャングル黒べえ』だったそうで)として上映されたというからには、製作会社側の問題もあったんでしょうなあ。同じ短期間で作られて、やはり内容自体はムチャクチャの『大英雄』との大きな違いはなんだろうと考えてしまったりして(笑)。

劇中の音楽は刑事アクションもののようなポップでライト感覚溢れる曲が多いのも時代でしょうか。エンディングにかかる子門真人の「ゴジラとジェットジャガーでパンチ・パンチ・パンチ」がまた素敵な曲です。今一歩、何を言わんとしているのか判らないのが難点ですけど(笑)。

ところで冒頭で怪獣島で、急な地震にコケて穴に落ちたアンギラス。あんたの出番はそれだけですかい?(苦笑)


【ゴジラ対メガロ 1973年 日本】
[PR]
by santapapa | 2006-03-10 19:11 | 邦画
<< Touch the Sound... 燃えよドラゴン >>