コクーン

コクーン

「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足」とはスフィンクスの有名な謎かけですね。そして、それは決して夜から昼には戻らないものなのです。



フロリダの海沿いにある養老院に住んでいる仲良しの3人の老人、アート(ドン・アメチ)、ベン(ウィルフォード・ブリムリー)、ジョー(ヒューム・クローニン)は、近所の空き家にこっそり進入してそこの屋内プールで泳ぐのが楽しみでした。一方、クルーザー・マンタ3世号のキャプテン・ジャック(スティーヴ・グーテンバーグ)の元に、1ヶ月近く船を貸しきりたいと言ってやってきたのがウォルター(ブライアン・デネヒー)、キティ(ターニー・ウェルチ)、フィルスベリー(タイロン・パワー・ジュニア)と言った面々。彼らは屋内プールのある空き家を借りると、マンタ3世号で海の底から海草のこびりついた繭(コクーン)状の物体を引き上げて温水をはったプールの中に入れていました。空き家を使われてがっかりしたアートとベンとジョーですが、こっそり進入して泳ぐという誘惑には勝てずに、結局勝手に進入して不思議な繭にを気にも留めずに今まで通りに泳ぐことに。ところがその時から3人がぐんぐんと元気がでてきて若返り、ジョーは妻と久々にベッドを共にするし、アートは憎からぬ相手に恋を打ち明けて、ベンも妻と親密さを戻す始末。これのあのプールのおかげだと、ますます3人は不法進入をしてプールで泳ぐようになります。夜間、海で繭の引上げ作業を続けていたマンタ3世号ではジャックが偶然客の正体を見てしまいます。彼女たちは光る宇宙人でした・・・・・・。

老人と宇宙人という組み合わせによる異色ファンタジー。ロン・ハワードが監督に転身してからの初のヒット作品だとのこと。少しユーモアを交えた明るい老人ものにSFのエッセンスを加えたといった感じの映画で、割と好きな雰囲気です。ラストとかは納得いかないといえばいかない部分もあるのですが、それなりに生きているといろんな想いが複雑に入り混じり、ファンタジーやおとぎ話のひとつの帰結としてはありかなもとも思っています。年齢を刻んだ俳優たちのいぶし銀の演技が光ります。

特殊撮影はILMだけあって、光の使い方が美しいですね。水と空と光が画面をきらびやかに彩っていました。イルカが多く出ているのも私的ポイントが高いです。

ラクエル・ウェルチの娘、ターニー・ウェルチが重要な役割で出ていますが、母親の面影は少ないかも。母がちょっと偉大すぎるせいもありますけど(笑)。

音楽はジェームズ・ホーナーで、まだこの頃は駆け出しだったんですね。ディスコのシーンでかかるマイケル・センベロの「グラビティ」はこの映画の公開の頃、映画の編集シーンを使ったMTVがよく流れていました。かっこいい曲で、当時は繰り返し繰り返し聴きましたねえ。


【コクーン(Cocoon) 1985年 USA】
[PR]
by santapapa | 2006-03-01 23:48 | 洋画一般
<< ガメラ対大悪獣ギロン 雀聖2 自摸天后 >>