ハーイ!ロンドン楽しいロンドン、ゆかいなロンドン、ロンドン、ロンドン(←内容とは一切関係ありません)。 1960年代後半に日本の歌謡史にキラ星のごとく輝いたグループサウンズの代表的なバンドのひとつ、沢田研二、瞳みのる、森本太郎、岸部おさみ、岸部シローによるザ・タイガース主演のアイドル映画の第3弾です。 今や(1960年代後半当時)グループサウンズの中でも人気抜群のザ・タイガースはあちらこちらに引っ張りだこで、スケジュールがびっしり。メンバーのジュリー(沢田研二)、ピー(瞳みのる)、タロー(森本太郎)、サリー(岸部おさみ)、シロー(岸部シロー)の5人はあまりの過密スケジュールに誰もが自由な時間を望んでいました。そんなザ・タイガースのメンバーの前に出門鬼太郎(藤田まこと)という悪魔の化身が現れます。出門鬼太郎は、「魂を担保にすれば皆の希望をかなえることができる、そして約束の時間までに帰ってくれば魂は取らない」と言葉巧みに契約を持ちかけます。最初は半信半疑だった5人のメンバーも時間を止めた出門鬼太郎の魔力に驚き契約に乗ります。自由な時間を堪能する5人ですが、そこに出門鬼太郎の仲間の魔女・マジョリー(杉本エマ)が現れて海岸で5人を罠にかけて足止め。危うく約束の時間に遅れそうになった時、たまたまサンドバギーに乗った新倉めぐみ(久美かおり)という娘が通りかかり、すんでのところで助かります。5人と再び会っためぐみは、自分が歌手志望で、作曲家の父親がロンドンで客死して、そこに残した楽譜を探していることを話します。ザ・タイガースの面々は出門鬼太郎と契約を結ぶと、ロンドンへと飛びます・・・・・・。 かつて日本を席巻したグループサウンズのムーブメントの最中に作られた映画で、ザ・タイガースを主演にした映画は当時3本作られてこれはその3本目。5人のメンバーが本人役で出演しています。源氏名のつけ方のセンスは時代が変ってもあまり変らないものですな。もちろん、アイドルですので演技はあまりほめられたものではありませんが(「じゃあ音楽は?」と訊かないように(苦笑))、もうそういう邦画には慣れました(苦笑)。ヒロイン役の久美かおりも似たような演技力で、しかも敵役が芸達者な藤田まことなだけに却って藤田まことが浮いてしまうという(苦笑)。映画の中ではザ・タイガースのヒット曲も満載で、後半はロンドンの名所めぐりになっていることといい、コテコテの正統派アイドル映画とも言えるでしょう。ストーリーもなかなかにご都合主義です(苦笑)。明治のカルミンなど、当時のCMらしいものも堂々と出ています(笑)。映画の中で久美かおりの歌謡ボサが流れますが、これはなかなかいい感じでお気に入りです。 そしてかつてのあんかけの時次郎、藤田まことの存在感は抜群です。まず名前が出門鬼太郎(笑)。出門はデーモンからでしょうか(笑)。しかもそのいでたちたるや、薄紫の山高帽に変なチェック柄の背広に赤い手袋とリボンタイと胸ポケットにハンカチーフ。見るからにあやしいです(笑)。多分今だからじゃなくて、当時でも通報されそうです(笑)。そして、当時売れっ子モデルの杉本エマは出番はちょこっとしかありませんでした(笑)。 途中の、 「ボクもロンドンは行ってみたいよなあ」 「やっぱりグループサウンズの本場だもんなあ」 というメンバーの会話が心に残ります。当時はバンド=グループサウンズとも呼ばれていたようで、ビートルズもグループサウンズだったみたいですね。 【ハーイ!ロンドン 1969年 日本】
by santapapa
| 2006-02-27 21:35
| 邦画
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心に残る映画、ウキウキする映画、トホホな映画などについてをつれづれなるままにつづります。レビューは偏った主観なのでそこはそこで。トラックバックはカテゴリーの「トラックバックについて」参照。 by santapapa
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