渡る世間にツバペッペ!(SPITTING IMAGE)

SPITTING IMAGE

時事問題などは旬のものですから、時がたてばだんだん薄れていくことに。



イギリスのチャンネル4で1984年から1996年まで放映されていたショート・コント集の番組が『SPITTING IMAGE』で、実在の人物に多少デフォルメを入れて似せたパペットによる寸劇です。と言ってもイギリスらしいエログロナンセンスの入ったブラック・ユーモアたっぷりのスケッチばかりで、良識派にはお薦めできない作品です。日本では『渡る世間にツバペッペ!』というタイトルでダイジェスト版が、1987年と1991年に出ました。

例えば1987年のものだと時代から言ってレーガン、チェルネンコ、サッチャーが多く出てきます。レーガンの脳みそが国外逃亡したり、死神がクレムリンに呼び出されて休む間もなかったりと、スケッチではやりたい放題。チャールズ皇太子の息子が早く王子なりたくて祖母の死を願うなんてタブーに触れるスケッチは、内容の是非はともかくもイギリス以外の国での製作=放映はほとんど不可能に近いでしょう。登場人物は政治家のみならず、ワムやプリンスなどの有名人も槍玉に上がっています。まだ、アパルトヘイトの最中の南アフリカをネタにしたものや、宇宙まで家庭訪問するエホバの証人や、脳を洗剤で洗濯する統一教会といったネタまで入っています。

さすがに時事を扱っているだけに、20年も経つとかなりのスケッチが半端でなく古臭いものになっていますが、さすがと思うのが音楽の作り方がうまいです。オールディーズの「ハイ・ロン・ロン」を共和党の替え歌にした一発アイディアの曲があったり、また先のワム、プリンスや、マドンナ、バーブラ・ストライザンドの曲のパロディはなかなか本人の特徴を巧みに捉えた曲で充分鑑賞に耐えますし、ゾンビによるア・カペラなんてすばらしい出来です。このあたりはさすがセンスがよいと言う感じでした。

ちなみに後にBBCの人気SFドラマ『宇宙船レッド・ドワーフ号』のリマー役で、また『トゥームレイダー』では執事の役で出ていたクリス・バリーは、この『SPITTING IMAGE』でレーガン大統領他の声を当てていたそうです。


【渡る世間にツバペッペ!(SPITTING IMAGE) 1984~1996年 UK】
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by santapapa | 2006-01-16 23:55 | 海外テレビドラマ
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