ハレンチ学園

図らずとも永井豪作品特集になってしまいましたが、永井豪初期の代表作で初の映画化である実写版『ハレンチ学園』。同じぐらいぬるいぬるい実写版『キューティーハニー』はまた後日ということで(苦笑)。



聖ハレンチ学園では卒業式が行われていますが、全校生徒たちはまったく無視した態度で臨んでいます。祝辞のために教育委員会ご一行が到着しますが、この醜態を見せてしまうと補助金打ち切りになりかねないと思い、教育委員会の目をごまかそうとします。そして教師と生徒たちとの対立は激化。女子生徒に下着姿での授業を強要する教師に対してゲバ棒とヘルメットでデモ行進をする男子生徒。スカートめくるに興じる男子生徒。そして修学旅行では生徒から集めた旅行代をくすねて、バスをかっぱらって暴れまわる聖ハレンチ学園の教師と生徒でした・・・・・・。

マンガ『ハレンチ学園』は1968年から少年ジャンプで連載されてその当時では破天荒なHな描写がセンセーショナルな話題を呼び、主に団塊の世代の読者にモーレツに支持された反面、PTAのママゴンには猛反対をくらった話題作だったそうです。その人気を背景にロマンポルノ路線に転じる前年の日活が実写化したものです。ちなみにこの年に日活は『戦争と人間』第一部も製作しています。はたして人気があったのか、この年には『ハレンチ学園』の映画として3本が製作され、翌年には第4作目が。また東京12チャンネル(現・テレビ東京)でのドラマでも当時局の最高視聴率を打ち出して、『大江戸捜査網』と共にこの年の代表作品になっています。「ハレンチ」は元々「破廉恥」と書いて「人として恥ずべきことを平気ですること」を指すのですが、普段カタカナで普通に見ていると正しい漢字の方がまるでオートバイで夜、集団で走る人たちのスプレーでの漢字の書き取りに見えてくるから不思議です(笑)。

映画自体は、H度にしても今のVシネマの1/20ぐらい。ストーリーもまとまりがなく、なんだかぬるい感じで進行していきます。脱力感100%の作品です(苦笑)。劇中で左ト全&ひまわりキティーズの「老人と子供のポルカ」(やめてけ~れ、ゲバゲバ)や、月亭可朝の「嘆きのボイン」(ボインは~ 赤ちゃんが吸うためにあるんやで~ おとうちゃんのもんと違うのんやで~)が流れるのは時代のあだ花ということでご愛嬌。モラル・マイナス・1(誰?)が歌う永井豪作詞の「ズビズビ・ロック」と「ベタベタ・ホレホレ」がさらに弛緩の世界にいざないます(苦笑)。主人公の十兵衛こと柳生みつ子を演じた児島みゆきはさすがにかわいかったですけど。山岸八十八を演じた雷門ケン坊はメリハリの無いぼーっとした感じでミス・キャストだったのではないかと(苦笑)。

と映画自体は取り立てて見る魅力はあまりありませんでしたが、斜陽化しつつあったとはいえそこは日本活動写真株式会社の底力。変態先生のキャストが無駄にすごいです。

校長に上田吉二郎(ハッ?)
用務員甚兵衛に左卜全(エッ?)
丸越(荒木又五郎)に小松方正(エ~!?)
パラソル(丸傘丸男)に由利徹(エッ?エッ?)
女教師西尾みどりにうつみみどり(エエッ~?)
マカロニ(馬加呂仁)に宍戸錠(エ~~~!(大爆笑))
ヒゲゴジラ(吉永百合夫(爆笑))に藤村俊二(エ~~~~~!?)

配役とその怪演が一番笑えます(苦笑)。


【ハレンチ学園 1970年 日本】
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by santapapa | 2006-01-07 22:15 | 邦画
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