シルバーホークてなことで行って来ました、『シルバーホーク』。てっきり日本では公開しないだろうと思ってDVD買って見てたんですが、やっぱり大画面で日本語で見ることが出来るのはいいですなあ。ミシェル・ヨー姐さん自らプロデュースの単純明快ヒロイン・アクション作です。 近未来のポラリス・シティでは正体不明の悪を倒す正義のヒロイン、シルバーホークが大活躍。今日もパンダの子をさらったギャングの大型トレーラーに追いつき、一味を捕らえます。銀のスーツに銀のマスクで正体を隠した彼女の素顔は、ポラリス・シティでは大富豪として知られるルル・ウォン(楊紫瓊/ミシェル・ヨー)。ところが警察はメンツ丸つぶれで、シルバーホークを逮捕するためにリッチマン警視(任賢齊/リッチー・レン)を指名します。そしてリッチマン警視は最初は気づきませんでしたが、ルルとは幼い頃に少林寺で一緒に修行していて、ルルが去るまではまるで兄妹のように仲が良かった間柄でした。そんなある日、人工知能によって人間をコントロールすることに応用できる技術を開発したホ教授(陳大明/チェン・ターミン)が世界征服を狙うアレクサンダー・ウルフ(ルーク・ゴス)の手下のモリス(マイケル・ジェイ・ホワイト)とジェーン(李冰冰/リー・ビンビン)にさらわれてしまいます。その行き先を追ってリッチマン警視とルル、そしてホ教授の助手で自称シルバーホーク・ファンクラブ会長のキット(張卓楠/ブランドン・チャン)はゼンダ・シティへ行きます・・・・・・。 初期の仮面ライダー・テイストが漂う正義のヒロインによる痛快アクション映画です。『バットマン』みたいにダークな雰囲気が漂うのでなし、『スパイダーマン』みたいに主人公が悩みぬくでなし、極めて明朗単純にできてます。正直、ミシェル姐さんのアクションを見せるための映画と言っても過言はありません(笑)。な~んだ、じゃあ私が見に行くにふさわしい映画じゃないですか(笑)。 ということでミシェル姐さんは終始かっこいいアクションを見せてくれます。冒頭から華麗な足技は炸裂するし、気がつくといつも次々に敵と戦っているし、ラストもハラハラするような仕掛けで見せてくれますね。「アクションは『卒業』した」、「『演技派』になりましたから」と言ったりする人が多い中、アクションの面白さを ルルを演じている時も、服装や髪型を頻繁に変えてまるでファッション・ショーみたいでしたね。雑誌「ポラリス」の表紙なんかよくできていました。温泉のサービス・シ-ン(?)もありましたが、チンミー・ヤウみたいに「温泉では日本ではみんな混浴なのよ」とは言ってませんでした(笑)。セルフ・プロデュースだけあって、最大限に意見も通したのでしょうけど、冒頭でバイクで万里の長城を飛び越すのに3ヶ月かかって撮影許可を取ったり、パンダと戯れるためにパンダを出したりしてそうです(笑)。なんと言ってもミシェル姐さんがリッチー・レンと幼なじみで妹分だったという 岩城滉一がゼンダ・シティ(地図からするとまるで東京みたいな場所(笑))にあるシライシ・エンタープライズの社長、アキラ・シライシを演じていて、なんか風貌がどこぞの現首相に似ていて笑いましたがあれは狙っているのでしょうか?(笑)岩城滉一は、今はぴちょんくんがメイン・キャラクターを張っているダイキンの昔のイメージ・キャラクターだったんですが、今ではコングロマリットのトップになっているとはびっくりです(笑)。あと、公主顔のイメージがあるリー・ビンビンのアクションを見ることが出来たのも嬉しいですね。ホット・パンツに網タイツというセクシーな姿で悪の手先として戦っていました。幼いルーとリッチマンを演じた子役2人も好感度大です。 監督は馬楚成(ジングル・マ)で、やはり映像がいいですね。ミシェル姐さんをきれいに撮った功績大です。敵の「ホッケー・チーム」が現れたシルバーホークを前にして、揃ってステイックを床に打ちつけて鳴らすのは『冷戦』や『芭[口拉]芭[口拉]櫻の花』でも見せたジングル・マ印のシーンですね。女装リッチー・レンとミシェル姐さんのアクションをちょっと夜のコンクリートに映る影で見せたりなど、いつもながら工夫が好きな映像です。また、ジングル・マといえば音楽は金培達(ピーター・カム) 。意識しなければ気づかないのですが、実に全編かなりの部分で音楽を入れています。この映画ではアレンジの下世話な感じがまたさすが仕事人らしいのですが(笑)、いつもいい仕事していると思います。 【シルバーホーク(飛鷹/SiLVER HAWK) 2004年 香港】
by santapapa
| 2005-12-12 23:53
| 香港(中国・台湾)映画
|
心に残る映画、ウキウキする映画、トホホな映画などについてをつれづれなるままにつづります。レビューは偏った主観なのでそこはそこで。トラックバックはカテゴリーの「トラックバックについて」参照。 by santapapa
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