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ロッキー

ロッキー

前年にはロバート・ミッチャムの『さらば愛しき女よ』にチンピラ役としてチョイ役で出ていたシルヴェスター・スタローンが、テレビで見たモハメッド・アリの試合に感動して三日間で書き上げた脚本を持って、自分の主演を条件に売り込んだと言われる映画です。ご存知の通り、この映画は世界的な大ヒットを飛ばしてシルヴェスター・スタローン自身も一気にスターダムにのし上がった作品でもあります。



スラム街で賞金稼ぎの三流ボクサーとしてヤクザな生活をしているロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)は通称「イタリアの種馬」というあだ名でラフ・ファイトを得意としていましたが、どうにも金にならないとジムをほうり出されてしまいます。ロッキーは精肉工場で働く親友ポーリー(バート・ヤング)の妹であるエイドリアン(タリア・シャイア)に恋していましたが、次第にお互い惹かれあってきます。建国200年祭が近づくその頃、イベントの一環として無敵の黒人ボクサー、アポロ・クリード(カール・ウェザース)が世界ヘビー級タイトルマッチを行うことにしますが、対戦相手が負傷のため出られなくなります。アポロ側は代役を探す中、実力差が歴然としている無名の三流ボクサー、ロッキーを指名。半ば強制的に試合を開催することになってしまいます。ロッキーは絶対に勝てない試合であると思いながらも、元ジムの老トレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)やポーリー、そしてエイドリアンに支えられながら死に物ぐるいの特訓を始めます。そして試合当日、無敵のアポロと無名のロッキーとの試合のゴングは鳴らされました・・・・・・。

今でもシルヴェスター・スタローンの映画というと、この映画を挙げる人が多いのではないでしょうか。愛と友情と努力をシンプルに描いて、這い上がっていくアメリカン・ドリームを見せながら、清々しいラストまでつながっていく脚本は素晴らしいと思います。何度見てもいい映画のひとつですね。願わくば2までぐらいでやめていてくれれば、伝説になったんでしょうけど(苦笑)。

またこの映画では『ハリーとトント』のビル・コンティが音楽を担当していますが、テーマ曲の「Gonna Fly Now」は名曲といえるでしょう。映画を見なくてもこの曲を聴くだけでアドレナリンが大量に出てきそうになりますが、ホーン・セクションからストリングス、リズム隊、コーラス、シンセサイザーと実に巧みにかっこよく作られています。この頃はなんだかラジオでは、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」と「ロッキーのテーマ」ばかりかかっていたような気が(笑)。

そういえばこの映画のヒロインのエイドリアンからエイドリアンは女性だけの名前だと思っていたのですが、象のパオパオ・ギターでトーキング・ヘッズやキング・クリムゾンに参加したエイドリアン・ブリューは男でしたね(笑)。


【ロッキー(ROCKY) 1976年 USA】
by santapapa | 2005-11-29 23:23 | 洋画一般
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