黒薔薇VS黒薔薇

赤いバラの花言葉は情熱、白いバラは純潔、黄色いバラは嫉妬、そして黒いバラは束縛を表すといわれています。



脚本家のウォン(邵美[王其]/マギー・シュウ)は離婚したばかりでうまくいかない日々を過ごしていました。そんな彼女を片思いのロイ・ケイ刑事(梁家輝/レオン・カーフェイ)は影から見守りながらチンピラに絡まれるところを助けたりしますが、彼女は刑事を気にも留めてくれません。そんなある晩に海岸で偶然カップルに強盗と間違われたウォンは、彼らの靴とコートを返そうと親友のキュン(毛舜[竹/均]/テレサ・モウ)と共に持ち主の部屋を訪ねたところ、麻薬組織による殺人現場を目撃してしまいました。慌てたふたりはその場にいた容疑がかかることを恐れて、昔の映画の義賊で名高い黒薔薇のしわざに見せかけてその場を逃げだします。用意周到に指紋を消したのに最後にミスをしたキュンの指紋が元で、彼女は黒薔薇として指名手配に。義賊の黒薔薇と間違えられた市民たちからは英雄視される一方、警察や麻薬組織からふたりは追われる始末。老人に変装までしたものの、キュンは捕らえられてウォンは謎の黒衣の人物に救われます。実はその謎の人物はファン(黄韻詩/ウォン・ワンシー)とホン(馮寶寶/フォン・ボーボー)といい、なんと黒薔薇の姉妹弟子だったのです。手渡されていたチケットの裏に書いていた電話番号で、ウォンから連絡を受けたロイ・ケイは彼女を救うために黒薔薇の館に忍び込みますが、捕らえられてしまって・・・・・・。

劉鎭偉(ジェフ・ラウ)監督による独特な味わいのある、超不可思議なコメディ映画。これが香港ではロング・ランだったそうで世の中面白いものです。オバカさがとても楽しいギャグもあれば、よじれた感じのギャグもあり、また向こうではないと判らないパロディも結構ありそうです。私はなかなかオバカな感じで楽しめました。鐘を鳴らすと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』のテーマ曲に乗せてカンフーの練習を始める姉弟子や、怪しい音程で歌うレオン・カーフェイ(『月夜の願い』でも披露していたあの音程(笑))、セメントを頭につけてデュエットする場面など、かなり笑えます。それでいて、カンフーの対決場面はさすが香港映画といったアクションを見せてくれますし。おまけに中華中華した音楽が全編に流れるかと思えば、007のパクリと言うにはメロディをほんの1部しか変えてない音楽が出てくるとか。このごった煮的な感覚が心地よいです。すごく変な映画なんですけどね(笑)。


【黒薔薇VS黒薔薇(92黒攻瑰對黒攻瑰/92 THE LEGENDARY LA ROSE NOIRE) 1992年 香港】
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by santapapa | 2005-11-16 23:54 | 香港(中国・台湾)映画
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