セブンソード

七劍

われらの徐克(ツイ・ハーク)監督が帰ってきました。



17世紀初頭の中国。漢民族による明王朝が終焉を迎え、満州族による清王朝が起こった時代。清王朝では各地で抵抗する漢民族の抑圧のために武術の研究・実践を禁じる禁武令をだします。元・明王朝の軍人だった風火連城(孫紅雷/スン・ホンレイ)は部下とともにこの混乱に乗じて私腹を肥やそうと企み、中国北西部で略奪と殺戮を繰り返して清王朝から殺した漢民族の数に応じて金を受け取っていました。そして次に狙われたのは武荘という村。一方、明王朝時代に死刑執行人を務めていた傳青主(劉家良/ラウ・カーリョン)は過去を悔い、風火連城に立ち向かおうとしますが返り討ちに会います。傷を負った傳青主は川辺で武元英(楊采[女尼] /チャーリー・ヤン)と出会って武荘に行きますが、死刑執行人だったことが知られて監禁されます。武荘の危機を憂える傳青主を信じた天地会の幇主の娘・劉郁芳は恋人の韓志邦(陸穀/ルー・イー)と武元英に傳青主を託してこっそりと天山へと逃がします。天山で元・刀匠で今は隠遁生活を営んでいる晦明大師(マー・ジンウー)と出会い武荘を救うために、楚昭南(甄子丹/ドニー・イェン)、揚雲總(黎明/レオン・ライ)、辛龍子(戴立吾/タイ・リーウー)、穆郎(周群達/ダンカン・チョウ)の4人の弟子をつけて、また傳青主、韓志邦、武元英の3人のために3本の秘剣を授けられます。そして風火連城の一味はついに武荘に夜討ちをかけてます・・・・・・。

ここ数年のツイ・ハーク監督の映画には、あまり納得がいってなかった私には嬉しい映画です。冒頭、筆による『七劍』というタイトルバックを見た時に、私が見たいツイ・ハーク監督が帰ってきたという予感にわくわくしましたが、期待そのままの映画でした。きっとこの映画は、ツイ・ハーク監督の代表作のひとつになるのではないでしょうか。

原作は梁羽生の武侠小説「七剣下天山」で、来週には徳間文庫から邦訳がでるそうですので楽しみです。剣のアクションのみならず、それぞれの恋あり、高麗からさらわれてきた緑珠(金素妍/キム・ソヨン)と武元英の言葉のわからない切ないシーンあり、正体不明の内通者ありと、2時間半以上の映画ですがそれが短く感じるぐらいの盛りだくさんの内容でした。アクションも前半は控えめながら、後半の特にスン・ホンレイとドニー・イェンの対決は圧巻。とむしろ、それぞれに過去のある人物のキャラクターをもっと描いてほしかったぐらいです。

音楽は『さくや 妖怪伝』などを担当している川井憲次。氏のファンである私は先にサウンド・トラックを買って聴きこみましたが、メロディがまさにどこから聴いても川井憲次の音楽といった曲の数々です。来福との別れの場面(これが広い大地と相まって素敵なシーンです)で使われている「放馬」などの美しさは、川井憲次の真骨頂ではないでしょうか。

ところで日本のタイトルが『セブン・スウォーズ』にならなかったことに胸をなでおろしたのは私だけではないでしょう(笑)。


公式サイト


【セブンソード(七劍/Seven Swords) 2005年 香港】
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by santapapa | 2005-10-01 23:23 | 香港(中国・台湾)映画
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